主婦兼ママ芸人の爆笑奮闘記~第6章~ (ページ6)

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壊れた眼鏡⑤ ページ6

眼鏡の現状況を知って安心した弘は｢先に帰るわ｣と言い残して一人楽屋を後にした。
心配やったから私も付いて行こうとしたけど、｢大丈夫｣の一点張りで渋々弘を帰した。

弘が楽屋のドアをガチャンときっちり閉めて、数十秒くらいの間の後…

渚｢ナダル！！｣

空｢お前マジで反省してんのか！？｣

ナダル｢反省してますて！！｣

弘が完全に去った頃に再びナダルくんへの激しい怒声が楽屋中に響き渡った。
負けじとナダルくんも反論するように声を荒げた。

『どないしたん？弘が去った途端に…』

せいや｢こいつまた何かしたんですか？｣

稲田｢実はな、眼鏡を修理出しに行って診て貰った時に知ったんやけど、ロンの眼鏡な、まぁえぇ素材で作られた高いヤツやったんやて｣

濱田｢10万以上する高級国産ブランドなんですって｣

『え！？』

霜降り・マユリカ・ネイビー｢すごっ！！｣

あの眼鏡は私も10年くらい見てきたヤツやけど、それは私も全く知らなかった。10年目の真実や…(汗)

皆川｢ロンさんそのこと知ってるんですかね…？｣

『多分知らんと思う。あの子高級品は持ち歩かへんから…』

中谷｢そんなすごいモンを舞台衣装の一部にしてたんや…｣

粗品｢あー、そんな高いモン壊したらそりゃあな、怒られて当z…｣

梅村｢俺らが怒ってんのはそこちゃうねん！｣

羽尻｢え？｣

誠子｢眼鏡自体が高級品ってこともあるしパーツの取り寄せ費用やら洗浄費とか諸々込みで7万くらいしたんです｣

渚｢そしたら…｣

渚ちゃんがナダルくんの胸ぐらを掴んで乱暴に引き寄せて指差した。

渚｢こいつ｢こんなたっかいモンを成人祝いにしやがって…｣っておじいちゃんをディスったんです！！｣

『はぁ！？』

さすがにこれには私も腹が立って怒り口調になった。

粗品｢うわ、最低！｣

阪本｢そらあかんわ！｣

ナダル｢だっていくら成人祝いでもそんな高いモンプレゼントせんでしょ！？｣

羽尻｢確かに金額が全てちゃうけども！！｣

木崎｢可愛い孫を思う優しいおじいちゃんの愛情やん！！｣

櫻井｢自分の金が減ったからっておじいちゃんをディスるな！！｣

渚｢全く反省してへんな。お前マジで泣かしたる｣

梅村｢よっしゃ、一丁やったるわ｣

ナダル｢は？な、何するんすか？｣

『…私も手伝っていい？』

渚｢勿論です｣

濱田｢いくら僕でも頭に来ました。僕も手伝います｣

せいや｢無理すんなよはまゆう｣

その日、漫才劇場にナダルくんの悲鳴が一晩中響き渡った…