壊れた眼鏡�� ページ5
========
渚｢お前自分が何したか分かってんのか！？｣
梅村｢マジでえぇ加減にせぇよ！！｣
皆で楽屋に戻ると既に眼鏡の修理に行ってたメンバーが戻っていた。
渚ちゃん達が正座するナダルを頭ごなしに怒鳴り付けている。
横山｢…なんや、すごい怒声やな｣
西野｢ロンさん、Aさん！
先輩方でナダルさんに説教してるだけですよ。それよりロンさん、大丈夫ですか？｣
誠子｢目ちょっと赤いですよ｣
心配そうに自分を気遣ってくれる西野くんと誠子ちゃんに、弘はニカッと歯を見せた。
横山｢ありがとうな。もう大丈夫や。
西野、お前もそうやけどえぇ同期に恵まれたな｣
誠子｢良かった！いつものロンさんや！｣
笑顔の弘に安堵する誠子ちゃんの傍らで西野くんを含めた33期の皆は照れたように笑う。
渚｢あ、ロンさん！戻ってたんですね｣
木崎｢めっちゃ荒れてたけど大丈夫か？｣
横山｢なんとかな｣
渚｢…ナダル、ちゃんとせぇよ｣
渚ちゃんは正座してるナダルくんの服の襟を掴んで無理矢理立たせる。
気乗りせん感じで弘の前に立つナダルくんは一枚の小さな紙を差し出して口を開く。
ナダル｢…眼鏡はここの修理屋に出しました。フレームは直りますけど、レンズと丁番は取り替えなダメでした。直るまで1ヶ月掛かりまして、僕は取りに行けないのでこの伝票と身分証明持って受け取りに行って下さい…｣
渚｢まだ言うことあるやろ！？｣
ナダル｢ひぃっ！｣
渚ちゃんの怒声に脅えるナダルくんはこれまた気乗りせん感じで弘に頭を下げた。
ナダル｢…ロンさんマジですみません！｣
濱田｢"マジで"は止めた方が良いですよ｣
誠子｢あと土下座した方が…｣
渚｢誠意を込めてロンさんに謝れ！｣
西野｢辻本さんの時みたいにお祈りポーズの謝罪はなしやで｣
ナダル｢う…｣
皆に急かされナダルくんは慌てて両膝と両手を床に付けて弘に頭を下げた。
ナダル｢す、すみませんでした！！｣
渚｢もっと誠意を込めろ！！｣
横山｢あー、渚もうえぇよ。あの自分の非を認めんナダルが土下座したんやし｣
ナダル｢…ロンさんありがt…｣
横山｢眼鏡を軽く見たことは一生許さんから、な？｣
ナダル｢ひぃぃぃぃい！！｣
許して貰えたと思ってぱぁっと表情をゆるませたナダルくんに弘は追い討ちをかけるように釘を刺した。
横山｢皆ごめんな｣
梅村｢気にすんなよ｣
櫻井｢大事なモノ壊れたら誰だってあぁなるわ｣
空｢とりあえず良かったな｣
横山｢おん…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コッティ | 作成日時：2019年3月9日 23時
