主婦兼ママ芸人の爆笑奮闘記~第6章~ (ページ30)

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自分が決めた道① ページ30

長田｢ほんま良かったよなぁ｣

誠子｢改めて見返すとやっぱり素敵なドラマですね｣

石井(コ)｢原作自体がえぇからドラマも素敵になるよな｣

松尾｢何よりヒロインがAちゃんだったからすごいドキドキ感あったもん｣

安田｢Aさんを抜擢したキャスチョイスがグッジョブっすわ｣

『そんな訳ない。綾野さんらがおってくれたから私が気にならんだけやってば』

渚｢いやいや、Aさんやないとあのヒロインは務まらんわ｣

『いやいや』

ルミネの合間の休憩中、誠子ちゃんの要望で楽屋にいた皆と一緒にスマホで『コウノドリ』を鑑賞。
私が主要人物としてシリーズ通して出てるドラマやから私は恥ずかしくて仕方ない。

横山｢A自身が経験あるだけあって説得力あったしな｣

『それは確かにそうかも。何の苦労なくすんなり役に入り込めたし』

大林｢さすが俺の嫁や｣

チョコプラ｢うわぁ！大林さん！｣

コマン｢いつの間に！？｣

ドラマを見終えて皆で感想を述べていると、ルミネの出番で今日一日一緒の旦那が私の背後から登場した。

大林｢旦那としてめっちゃ鼻が高いわ｣

『ちょ、健二っ』

皆がいるのもお構いなしに健二は私の首に腕を回して、私の頬を指で撫でたり鼻で私のこめかみを撫でる。

横山｢(見せつけるなぁ、大林さん)｣

コマン｢(明らかに俺らの前でわざとやってる…)｣

チョコプラ｢(腹立つなぁ…)｣

渚｢お二人、イチャつくんやったら家でやってくれません？｣

男｢(渚ナイス！！)｣

誠子｢えぇなぁ、私もこんな風に男とラブラブしたい…｣

男｢(煽るな誠子ぉ！！)｣

先輩である健二に何も言えへんのか男性陣は顔を歪める。
むしろ渚ちゃんみたいに注意してくれた方が私は助かるのに…。
健二も健二で愛でてくれるのは嬉しいけど、場所と人目を考えて欲しい。

スタッフ｢…あのー、Aさん？｣

全員｢！？｣

突然私らの後ろから声がして、驚いた私らは一斉に声がした方に振り返る。
そこには若い女性スタッフが恥ずかしそうに立っていた。

『ごっ、ごめんなさい！どうしました？』

スタッフ｢あ、あの、Aさんにお客さんがお見えになってて…｣

『私に？』

スタッフ｢と、とりあえずお通します！

…どうぞっ！お入り下さいっ！｣

スタッフさん、なんで慌ててるんやろ？
若干上擦った声のスタッフさんに呼ばれて楽屋に入って来たのは…

？｢久しぶり、A｣

男｢え！？｣

女｢嘘！？｣

『…あ、綾野、さん？』