会いたい会えない�� ページ29
横山｢にしても男に飽きっぽいシーハンのどこがえぇねん？付き合ったとしてもお前も苦労するだけやで。反対はせんけどさ｣
木佐｢…顔もそうやけど何よりあの元気さ、めっちゃ可愛いやないですか。一緒におったら何の面白味のないとこでも楽しく過ごせそうやし｣
新山｢確かに分かるけど｣
濱田｢へぇ、恋愛体質な子なんや｣
『でも実際はめっちゃえぇ子よ。他人の悪口や陰口は絶対言わんし』
横山｢男関係除けばの話なんやけどなぁ…｣
『苦労するかせんかなんてシーちゃんと実際に付き合ってみな分からんやん。今までの彼氏がシーちゃんと合わんかっただけかもしれへんし』
弘は髪を掻きながら｢そうなんかなぁ…｣と困り顔でため息をついた。
｢シーハンちゃんわるいこなん？｣
『ちゃうよ。龍飛いっつも一緒に遊んでくれるやろ？』
｢…うん｣
濱田｢りゅうちゃんにはまだちょっと難しいかな？｣
話が全く理解出来ひん龍飛の頭を濱田くんは愛おしげに撫でて髪にチュッと優しくキスをした。
横山｢きちんと卒業するために早いうちから頑張らなあかんねん。お前も次シーハンに会うためにお笑いと学業頑張れよ｣
木佐｢…はい｣
力なく起き上がる木佐くんは暗い表情のまま呪文のように｢シーハンちゃん…｣と呟いている。
｢きさくん、おかおこわい…｣
濱田｢怖いなぁ、木佐の顔怖いなぁ｣
新山｢いやお前見えてへんやろ｣
ちろる｢明日オーディションなんやから明日に持ち越さんといてよ｣
この調子やと明日に響いてまいそう。大丈夫かな？
そんなことを思っていると…
ーｶﾞﾁｬｯ
新山・ちろる｢へ？｣
濱田｢何？｣
横山｢はぁ！？｣
『あ！』
｢シーハンちゃんやー！｣
木佐｢え！？｣
シー｢你好！好久不见！｣
突然ドアが開いて皆一斉にドアに注目した。
そこにはキャリーケースを手に満面の笑顔のシーちゃんがヒラヒラ手を振っていた。
横山｢なんでここおるねん！？｣
シー｢弘ニ会イタカッタカラ来タヨー｣
横山｢大学は！？｣
シー｢我懈怠！｣
横山｢"サボった"！？ドアホ！｣
木佐｢まぁまぁえぇやないですか。
シーハンちゃん、ようこそ劇場へ！！｣
シー｢木佐ァ！｣
横山｢良くあるかボケ！｣
さっきの元気のなさはどこへやら。木佐くんは満面の笑顔でシーハンちゃんを出迎える。
シーハンちゃんも嬉しそうに木佐くんを受け入れる。
濱田｢めっちゃ元気な子やなぁ｣
新山・ちろる｢単純な奴…｣
『えぇやん、楽しそうやし』
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作者名：コッティ | 作成日時：2019年3月9日 23時
