とうきょうのみんなとかくれんぼ�� ページ24
小澤｢ヒロチョ！｣
ヒロ｢バレないと思ったのになー｣
キャビネットの中には、身を丸くしているヒロチョさん。
龍飛くんがキャビネットから出るとヒロチョさんも満面の笑みで｢ばぁ！｣っと顔を出して龍飛くんに手を振った。
ヒロ｢癒しのエンジェルにはロマンティックな僕を簡単に見つけることが出来る不思議な力があるのかな？｣
｢えへへっ｣
仲良く戯れる龍飛くんとヒロチョさんを横目に、ヒロチョさんが隠れてたキャビネットの中を小澤さんと改めて確認してみる。
小澤｢ヒロチョ小柄で細いから中の板取っちゃえば入れるんだ｣
横澤｢なるほど｣
龍飛くんが10数えてる短い間にこんな良い場所見つけるなんて、ヒロチョさんすごい。
｢つぎはー、いじちくんとだいくんとたくくん！｣
小澤｢三人まとめて探すの？｣
｢うん！｣
次のターゲットは伊地知さんとダイタクさん。
この三人だったら何か仕掛けてきそう。
========
ヒロ｢小道具置き場かぁ｣
小澤｢探り甲斐ありそうだね｣
｢おぉ！｣
私達がよく使うコント用の小道具を保管する倉庫のような場所。
山のように積まれた小道具達も隠れ場所としてはかなり絶好。
横澤｢龍飛くん埋もれないように気を付けてね｣
｢うん｣
ヒロ｢小道具壊さないようにしなきゃ｣
小さな小道具もあるので踏んだりしないように用心して足を踏み入れる。
すると…
横澤｢ひゃあっ！！｣
小澤・ヒロ｢え！？｣
｢どないしたん？｣
横澤｢あ、足掴まれた！｣
薄暗い中、突然何かに足首を掴まれた。
びっくりし過ぎて猫みたいに飛び上がっちゃった(汗)
｢なっちゃんだいじょうぶ？｣
横澤｢あ、ありがとう龍飛くん｣
ヒロ｢何に足掴まれたの？｣
横澤｢分かんないです。手なのか何なのか…｣
小澤｢誰かいるのk……っっいったぁぁぁ！！｣
何か言いかけた小澤さんが突然大声を上げて、自分のお尻を押さえてもがき出した。
ヒロ｢今度は何！？｣
小澤｢お尻に何か刺さったんだよ！いったぁ…｣
横澤｢えぇ…一体何なの？さっきから変なことが次々と…｣
ーﾊﾟｼｬﾝｯ!!
小澤・ヒロ・横澤｢ひぃぃぃい！！｣
｢ふぇっ、ふぇっ…｣
横澤｢大丈夫大丈夫！亜美里ちゃん泣かないで！｣
今度は破裂したような音が響いた。
思わず三人で龍飛くんと亜美里ちゃんを囲むようにして抱き合っていたら、龍飛くんは恐怖心なんてちっともないみたいに声を上げた。
｢あー！いじちくんとだいくん、たくくんやー！｣
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作者名：コッティ | 作成日時：2019年1月3日 21時
