あなたである今日と明日のために�� ページ13
皆が笑顔でお祝いしてくれたのに、何故か龍飛は唇を噛み締めて濱田に駆け寄ってギュッと抱き付いた。
濱田｢！りゅうちゃん？｣
突然のことに驚きながらも濱田は持ってた白杖を伝ってゆっくりしゃがんで龍飛を抱き締めた。
松尾｢龍飛？｣
『どうしたん？』
粗品｢りゅうどうした？｣
草薙｢ど、どうしたの？｣
青空｢急に濱ちゃんに抱き付いて…｣
龍飛の予想外の行動に皆心配そうに龍飛と濱田に集まった。
大林｢龍飛どないした？｣
｢……｣
濱田｢…りゅうちゃん、泣いてるん？｣
『え？』
横山｢へ？｣
濱田は服越しに自分の肩が濡れる感覚で分かったらしい。
泣いてるやて？なんでや？
多田｢なんで泣くん？｣
三島｢嬉しくなかったん？｣
三島の問い掛けに龍飛は濱田の肩に顔を埋めたまま首を横に振った。
石橋｢じゃあどうして…？｣
｢……しぃ…｣
全員｢え？｣
｢…めっちゃ、うれしかった、から…｣
涙が交じった小さい声は確かに俺らの耳にしっかり届いた。
大林｢嬉しかったん？｣
｢…うん｣
『あらまぁ』
木崎｢嬉しくて泣いてるん！？｣
桑原｢そうなん！？｣
前田｢まさかの嬉し泣き！？｣
大津｢マジで！？｣
横山｢…えー…｣
予想外の感想に俺は思わずまぬけな声を出してしまった。
毎年同じように笑ったり跳びはねたりして笑顔で大喜びすると思ったのに、今年はまさか泣いて大喜びとは…(驚)
昂生｢そうかそうか、嬉しかったんやな｣
池田｢びっくりしたけど、喜んでくれてたんや！｣
都築｢良かったー！びっくりしちゃったよ！｣
屋敷｢喜んでくれたなら俺らも嬉しいわ！｣
しゅん｢良かった良かった！｣
『ふふふ』
まぁとりあえず、喜んでくれたことに代わりはない。
俺はホッと胸を撫で下ろした。
南條｢龍飛、これだけちゃうで｣
｢？｣
ゆいP｢私達からのサプライズはこれからだよ！｣
嶋佐｢ほら、涙を拭いて｣
やっと顔を上げた龍飛の涙を嶋佐が優しくハンカチで拭ってあげる。
河井｢よっしゃ！伴奏組、準備はえぇな？｣
粗品・ラニー｢はい！｣
『大丈夫です！』
ヒロ・青空｢いつでもOKです！｣
いつの間にかAは粗品と一緒に電子ピアノの前に座って鍵盤を構えていた。
河井｢皆もえぇな？｣
全員｢はい！｣
｢？｣
濱田に抱き付いたまま龍飛は首を傾げる。
龍飛の反応に気付いているのか濱田はニコニコしながら龍飛の頭を撫でる。
河井｢では…、
さん、はいっ｣
ー〜♪〜♪
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年7月28日 23時
