異世界派遣担当。Ⅳ【wrwrd!】【完結】 (ページ15)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:5,740 hit

迷路-sha ページ15

sha「あ"ーっ！どこにあんねん攻略ブック！！」

何日か経った頃、ようやく発見した夢幻図書館に入って、どれくらい経ったのか。もうずっと端の見えないこの本棚たちの見るとこ見るとこ全てを確認していくもなかなかあの読むことすら拒みたい題名の攻略ブックは見つからない。

挙句の果てに一緒にきた奴らとも逸れてしまった。見つけたら目印である光を発生させるボールを投げて合図をしてそれを確認したぺ神が全員を集合させる神の力を使うらしい。

sha「あーなんやねんここ絶対ちゃうやん…。なんで恋愛ものばっか…。」

段々と苛立ちが募る中、嫉妬も活性化してゆく。正直、ぺ神もAも兄さんも、魔法だとか悪魔だとかなんだかわからないけど、そんなかっこいいことができることが羨ましかった。

ロボロだっていろんなものが作れるしチーノは設計が得意だし、ゾムなんかショッピ君に教わって機械の扱いも得意になっとるし、ひとらんだってトントンだってグルッペンだってみんなみんな羨ましい。

よもぎの件からやっぱり自分は何もない、と落胆する時が度々あった。それはもちろん自分でも理解していたし、正直だからなんだ、と思うから思い出して忘れてを繰り返していたこと。
その度に思ったのは
「俺が太陽やから。」
という一言。

結局、何もできてないじゃないか、

sha「どの世界でも俺は役立たずなんかなぁ。」

やったらせめて、ここで俺があの攻略ブックを見つけなきゃならんのかもしれない。