異世界派遣担当。Ⅳ【wrwrd!】【完結】 (ページ13)

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rb ページ13

あいつら、Aとコネさんは俺に出会った時、話すこと全てに違和感を覚えてるようだった。グルッペンの世界に来て分かったのは自分とは全く異なる部分が多かったことだ。

rb「俺がここに馴染んで、あの世界は変やなって思ったところは人が来たらお茶を出してもてなすこと、人を殺してはならないこと。優れた力を持つものを神として崇め讃えること、やない？今のところパッと分かるのは。」

gr「ほう…人を殺してはならない、とは不可思議だな。そんなルールのもとでは殺される不安が拭えないのではないか？」

rb「たしか、そのためにそれが憲法として君臨してたんやね、法のもとで裁かれる。しかもびっくりなのはどんな小さいことでもぜぇんぶ法のもとで裁かれることやな。」

gr「法が全てなのか。それではやりたいことも自由にできない制限を具現化したような世界だな。」

rb「ほんま、生きにくい世界やったと思うわ。」

『なぁに2人でいちゃこらはなしてるん話してるん？私も混ぜてや。』

gr「いや、世界はやはりところによって全く違う、という話だ。Aは色んなとこ行ってるから分かるかもしれないが。」

『そっか、世界の深くまではグルちゃんと行ったことないもんね。』

でも本当に色んな世界があるんだよ。

『けどさ、絶対にどの世界にも共通してるものがあるんやで。』

gr「まぁ、言葉、だな。不思議と言葉は通じている。」

まぁ、それを違和感に感じたこともないのだ。そう付け加えたグルッペンは自分が発したことのない言葉を発した。けれどなんの言葉かだけは分かってしまう。

『ゲルマンだね。』

gr「嗚呼。」

rb「俺のとこでの世界の共通語は、みたいなんは「笑顔」やって歌があったわ。」

gr「ほう。着眼点が綺麗だな。」

『んね。他に共通していることなんて感情の起伏ぐらいやろ。』

rb「お前ら1ミリも綺麗ではないな。」