異世界派遣担当。ⅲ【wrwrd!】【完結】 (ページ16)

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syp ページ16

syp「いや、あそこじゃ本当にクソ野郎でしたよ。」

俺じゃなかったら、危うく殺しに行ってたかもしれない。まぁ、やられ返されて終わりなのは目に見えているが。

本人に直接言うつもりはないが、あの時の、コネシマという男の怪物に対する戦い方は、芸が綺麗で、動きに無駄がなくて、常に真っ直ぐ突き進んでいく、そんなカッコいい姿だった。

kn「え、一応俺なりに人の気持ちを考えたつもりなんやけど…」

syp「だ・か・ら、心がないって言われるんすよ。」

寄り添い方も下手くそで、人をこっちに連れてくる時も唐突に始まって何もわからないまま事が進んでいった。もしかしたら、そんな強引さもコネシマさんの良さなのかもしれないけど。

syp「まぁ、いんじゃないすか。人の気持ちを考えれるようになっただけ。」

『ねー、確かショッピって機械いじれるよね？変なのあるからロボロと一緒に解体してみてくれん？』

syp「はぁーい。」

雑な捨て台詞を吐いてAの方へ向かう。その時コネシマさんがやけに笑顔だったのはみなかったことにした。なんか、腹が立った。

『それでこれなんだけど。』

Aのところに行ってあったのは小さな折り畳み式の機械だった。文庫本のような形で、横長の画面。みた事がないものだった。丸や十字の形をしたボタンや何かを差すであろう穴もあった。