たびじ ページ47
tn「お、戻ってきたか。」
rb「戻ったで〜ゾム達は？」
tn「まだ回ってるで。」
『あれ、ゾムとシャオロンだけよね？鬱先生は？』
tn「あーあいつは煙草ふかしにいってるで。」
ちらりと目線を写した先には電車の最後尾があり小さくデッキがある。2両で作られた小さなこの電車はデッキへ行けるドアの窓越しに鬱先生の背中を眺めるには十分だった。
『まって、私達ゾム達とすれ違った…？』
そう、小さな車両である。たった2両の。
rb「え、トントン？」
tn「戻ってきてへんで…？」
嫌な予感がする。
おかしい。コネさんは今、いないはずなのに。この電車には、私たちだけのはずなのに。
tn「大丈夫か？A、どう言うことやこれ。分かるんやろ。」
『っ……いや、病院で似たような事、ゾムとあったけど…あの時は原因を起こした人がちゃんといて…だから今回は、本当に何が何だか…』
rb「似たようなことが起こってるのは間違いなさそうやな。」
ut「なぁ〜車掌さんどこ〜？煙草欲しいからあるか聞こう思ったらおらんかってん…。あれ、他2人は？」
両手をぷらぷらさせながら戻ってきた鬱先生が何かやばい空気を感じたのかすぐさま近寄ってくる。
tn「つーことは今回の犯人は車掌やな。」
『私ちょっと探してくる。』
ut「大丈夫なん？」
『あれって、簡単に言うと異空間に飛ばされる感じなんよ。おんなじ場所だけどそうじゃないみたいな。で、そうだとしたらどこかに入り口があるかもしれないから。車掌、いたら教えて！！』
別の車両にすぐに向かう。車掌はコネさんじゃなかった。あんな目立つ金髪ならすぐに分かる。けど犯人は確実に車掌で、だからつまり、グル？いや、今はそれじゃない。両頬を思いっきり叩いて目の前の問題を見据える。
2両目の車両にはなんの変哲もなくて、それでもじっくり一つ一つ座席を見ていけば奥の方に隠すようにして小さな異空間への穴がまるで破られたように開いている。
『今回は雑だなぁ。』
あいつがやった時は、穴を残すなんてミスしてなかったのに。何より、もっと自然だった。拭えない不自然さに疑問を抱きつつ、そっと穴の中へ身を滑らせた。
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「卒業」ともさんの歌動画見て爆速で作った短編載せました！ぜひ見てくれると嬉しいです！！
シアワセノモノガタリII【wrwd】【短編集】
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
