サイカ駅にて ページ45
「___い！！___おい！！」
『わぁっ？！！』
ut「お、おはよぉさん。随分びしょびしょやねぇ。誘っとる？」
sha「いらん事言わんでええねん！！」
誰かの呼びかける声に薄く目を開くと目の前に広がる青と顔。だいぶドアップに映った鬱先生の顔に思わず悲鳴をあげると鬱先生に向けてシャオロンからすかさずチョップが入った。
びしょびしょ？なんて思っていると自分が水辺に寝そべった状態であることが分かる。何故。
tn「そんな「なんで？」みたいな顔で見られても俺らにも分からんよ。」
zm「まぁ…起きたら外で倒れとったから声かけて‥って感じやな。」
『……えぇ…なんで私こんなとこいるの…？って、電車！！』
rb「もうそろそろ来るで。」
よかった、まだ来てなかった。にしても何故こんな水辺にいるのか。水の中は夜がたくさんでたとえ攻撃して来ないとはいえ危ないことには変わりがない。抜け落ちた少しの記憶を辿るように頭をひねるが特段何か思い出すわけでもなかった。
rb「とりあえずこっち来たらどーや？流石にあんさんら水の中は寒いんちゃう？」
駅の中からひょいひょいと手招きをするロボロの方に向かってゆっくりと歩いていく。立ち上がると背中がびしょびしょで思わず笑ってしまった。
カンカンカンと音がする。トントン曰く、電車が来た合図らしい。全員で慌てて荷物を持ってホームに入れば目の前には赤く大きな“電車”があった。
tn「これに乗って、直通でイグノアーに行ける。」
中は木製で、吊り革や4人分の向かい合わせの椅子達、電車の側面にある椅子、すべてが本で見た通りだった。入り口に立つ駅員さんも、そのまんまで。
ut「ほぁ…」
『どっから声出してんの。』
zm「でも初めて見るわ！！しかも乗ってるでいま！！」
sha「壊れへんのすごいよな！！え、一回どっか殴ってみたらどないなるん？！」
rb「落ち着け落ち着け。シャオロンはやめろ。とりあえずどっか座ろうや。そーでもしないと暴れる輩が出てきそうや。」
主に問題発言を起こした2名が引きづられそれについていく形で近くの椅子に座る。椅子に座ると驚きのあまり語彙力が無くなった。
『ふわって、ふわって！！中に何あるの？！出してみる？！』
ut「A？！！あかんよ？！」
zm「ほんまやふわってしとる！！中に何入っとるん？！」
tn「A、お願いだから破こうとすんな。ゾムもナイフを出さない。」
rb「おかんやん。」
tn「誰がおかんじゃい！！！」
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
