night×knight-チームΔ ページ39
sha side
どうやらさっき道を作った時に夜に喧嘩を売った為目を合わせられないらしい。目を瞑ったまま、俺に引っ張られるAはどこか心底楽しそうに歩いていた。
sha「随分と楽しそうやな…」
『楽しいよ、ピクニックってこんな感じなんやろ？』
sha「んー…ちゃうと思うなぁ…こんな危険に晒された状態ではないと思うで。」
『ま…いいやん。』
なぜ俺にも道が見えているのかは正直よくわからないけど、多分夜と接触したからか、それともAに触れているからか。バシャバシャと足元に広がる水を叩きながら駅を目指す。すっかり日は落ち始めて、きらきらと見える道はさらに視界にくっきりと映る。
『…綺麗？』
sha「おう。」
一番星が光る空は、水面に反射して輝く。それは、とても綺麗だった。
『早く駅行きたいなぁ〜』
sha「もう着くやろ。」
光は終わりを見据えている。ぼんやりと見えら建物はきっとサイカ駅だと思う。足元の感触にもすっかり慣れてきて。
sha「もうつく…でっ…？！！」
着くと、思っていた。ふわりと不意に吹いた風が桜の花びらを踊らせた。咲いてすらいない、木だってなかったはずなのに。思わず目を開けたAもその異様な景色に目を見張る。なかったはずの桜の木にも、その麓で微笑んでいる少女にも。
〈あなたのこと、わたしだぁいすきだよ。〉
『？、！！』
sha「は…？」
しかしその脳に直接話しかけるような声と共に何もなかった水面に戻る。原理もわからないその現象に動けぬままだった。
『あの子、なんだろね、懐かしい感じがする。』
sha「懐かしい感じ？」
しばらくして駅の入り口の小さな階段に足をかける。しばらくぶりのコンクリートの地面は水と魚夜に溢れていた足ではまっすぐ立てなくて思わずふらつく。うぉ、と小さく声を漏らせば同じように、けれど真っ直ぐに立ったAがくすくすと笑っていた。
『ついたね、サイカ駅。』
sha「誰もおらんな。一番乗りやん！」
電車の音は聞こえない。初めて見る「駅」に、思わず溢れ出る興奮が隠せなかった。
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
