night×knight-チームβ ページ38
zm side
最後に。全くわからない意図に首を傾げる。しかし、今までもロボロだけがわかって、俺がわからないことなんて多かったから、特段辛いなんてことはない。これは夜と喋れるロボロだけの特権で、俺にはないものだから。ないものねだりなんてするだけ無駄だから。ロボロだって、何の根拠のない物を言ってるわけじゃない。最後にはちゃんと俺にもわかるように教えてくれるから。
そうやってゆっくり待っていれば暗くなった世界とワクワクしたように目を輝かせているロボロが目に入る。よく周りを見えるようにするために布面を横にずらしているからか、普段は見えない桃色の瞳が目に入る。
rb「ゾム？」
zm「いや、楽しみやなぁって。」
いつだってそうだ。ロボロの楽しいに間違いはない。
rb「そろそろやと思うで。」
zm「何が？」
rb「夜が言っててん。真っ暗が世界を迎えた時に、光が現れるって！」
ばっとロボロが立ち上がってそう言うと、そこを起点につーっと一本の光が道を作った。コンパスでさし示しているみたいに、ただ一点へ真っ直ぐと伸びている。
rb「これは蜘蛛の糸って言うらしいで。この草原では度々人が迷子になるらしいねん。方向はわからないしコンパスの磁石は狂ってまうし。やからたった一回だけ、真夜中に行きたい場所への願いが強ければ強いほど道標が強く現れるんやって。これも今日だけやから今夜にはサイカ駅につきたいけど。」
zm「…てっきりこう言うのって夜の仕業で、Aくらいしか見えへんと思ってたわ。」
rb「これは夜の仕業じゃないで。」
zm「えっ」
当たり前のように言ったロボロに思わず声が漏れる。歩きながらではあるが光が消えることはない。
rb「サイカ駅で駅に来る人が度々迷子になるからって。願いの石？ってゆー思いが一回だけ通じる石があるんやって。それのおかげらしい。」
zm「はぇー…夜達からしたらいい餌探しやな。」
rb「そやなぁ…俺らからしたらこんな便利なんに。」
さぁ、先が見えてきた。真っ赤に輝く瞳は新しい世界を見た子供のようだった。
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
