night×knight-チームΔ ページ36
sha「…何やろ…綺麗なんやけど…」
『そう…だね。』
一面に広がる水面に思わず息を呑む。それは、あまりにも同じ世界に存在するとは思えないほどに幻想的な世界だった。一歩歩くたびにクラウンを作り、足元からどんどんと小さな波が広がってゆく。不思議と夜は優雅に水を泳ぐ魚のようなものが多かった。こんなにも水たまりみたいな深さで、海のような広さなのに、魚が泳げるような深さがないけど。まるで制限のない広い場所だとでも言うように楽しそうに泳いでいる。
sha「…？どしたん下ばっかり向いて…？」
『いや…シャオロン、靴脱いで見る気ない？』
よほどニヤニヤとしていたと思う。この後靴が濡れたままなのも嫌だったのか不思議そうにしながらも靴や靴下を脱いで立つ。とたん驚いたように近くにあった小さな岩に飛び乗った。
sha「？？！！今っ…今ぬめって、なんかぬめって！！！」
『んははっ！！！やって足元魚みたいな夜おるんやもん！！』
思わず面白くて吹き出すと怒ったように抗議してくる。ただその姿も小さな岩の上からの抗議じゃ面白おかしく見えてしまって、笑いが収まることがなかった。
『はー…笑った笑った…』
sha「ほんまAっ…」
『まぁまぁ。いいじゃん。見た感じ夜は多いけどアムネシアにいた奴らみたいに攻撃力高いのはいないっぽいし。それに』
すっかり靴も履き直して少し頬を膨らませながら腕を組んでいるシャオロンを横目にチラリとやってからしゃがんで足元を泳ぐ夜の水を思いっきり水中で弾くように叩く。すると何か癇癪を起こしたように驚いた夜がそれを伝えていき、一斉に一つの方向へ向かって泳ぎ出す。それに合わさるように水面も一定の波を生み出した。
sha「は…」
『夜が道案内してくれたみたい。』
後ろに向かって行った夜を無視して正面に見える夜の光の筋を指さす。大先生もおらず、シャオロンが倒したわけでもないけど。ゆらりと笑って誤魔化す。まだ、目を開けては行けないから。
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
