まっくろさん ページ3
『で、でも消すって…言ったって…』
sha「簡単やん。見えるんやろ？Aには。なら、教えてくれれば俺が倒す。」
そんなこと言ったって。私たちは、“夜”を何も知らないじゃないか。夜がなんなのか、どうしたらいなくなるのか、どこからきているのか。
『でも、何も知らないから、』
sha「そやな…やったらそこからやな。」
まず知っていることから。そう動き始めたのは太陽が見えはじめた頃だった。
近くの公園に行きベンチに腰掛ける。そこら辺から木の枝を拾ってきて地面に羅列していった。
見た目はさまざまであること、昼間は積極的でないこと。ただし、夜は目があったら日が上るまで追いかけられること。それが、原因不明の病の原因であること。
sha「たしかに、あの病気の時、いつも感じる変な感触と似た気配って言うか、雰囲気っていうか…そんなんがあったんやけど…具体的になんでそうだって言い切れるん？」
『えっと、まず夜が、決めた人間の中に入るんだ。ゆっくり侵食してく。飲み込んでくみたいに。飲み込まれ切ったら初めて発症する、のを見てたから。』
目の前で叔母さんたちがそうなるのを。見ていたから。でも、町でも歩いてればよく見かける。ただ、一つ言えるのは。
『夜には、いろんな奴がいるけど、あの病気を起こしてるのは真っ黒でドロドロしてるやつだけだった。』
sha「ほーん…したらまずそいつ潰せばええか。」
『でもどこから発生してるのかって言う発生源が分からなかったらきっとキリがないよ…』
sha「そーやねんなぁ…心当たりもこればっかりはないし…」
悶々と考える中、ふと地面に書いてあるそれから目を離して周りを見ると、ごく普通な生活の中に、夜は紛れ込んでいる。まるで自分が普通の人であると言うように、歩いている。
sha「とりあえず潰しつつ…やな。もしかしたら、その方が何かわかるかもしれんし…。昼間でも倒せるんかな…？」
『…昼間はやめとこうよ。効くかもしれないけど何より人目につくやり方だから…。アムネシアは狭いからすぐ広まるよ。』
sha「そやなぁ…そしたら今夜またここで、でええ？」
『うん。』
7:00
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
