やみのなか ページ14
『夜が攻撃してるのがこの街だけってのが不可解かなぁ…』
zm「え、そなん？」
意外そうに目を開いたゾムにそうは言ってるんだけど。とつけたす。
『まだ、私が見たわけじゃないからなんとも。奇病はこの街でしかないってくらいだし。』
ut「というかさ、俺の夜に影響を入れてたってんならもういっそ“囮捜査”やっちゃう？」
ふいっとメガネを指差して言う。まだ負の感情のコントロールはできないからと、メガネは外さないままだった。
sha「囮捜査ぁ？」
さっきまでわちゃわちゃと取っ組み合いをしていたシャオロン達も話を聞こうと近くに寄ってくる。
ut「せやで。言ってへんかったけど、夜生み出せるのって俺がこのメガネつけてる時だけやねん。メガネのようわからん力で俺の負の感情が、夜になる。」
rb「やけど囮ってどうやるん？」
ut「俺がメガネしんかったら、“奇病の原因の夜”は生まれへん。もし奇病使って街を滅ぼすことが目的やと仮定するなら、相手にとっては不利益やろ？きっとのこのこ出てくんで。やから俺はあえて“メガネを外して夜を生み出すのをやめる。”」
『それだと大先生の心がやばいんじゃ…』
ut「そやねぇ要は
rb「筋肉ないなぁ…」
ぐっと二の腕を出して力こぶを見せつけた大先生へのロボロの言葉をスルーして、不服のため息を吐く。おそらくゾムあたりなら気づいているであろうその存在をそっと頭の片隅から引っ張り出す。
zm「なぁ、Aも気づいとると思うんやけどさ外部からで夜ってことはな？」
夜を操れるような、夜か、それとも人間か、何にせよそれは、
『えげつない洗脳能力でも持ってないと出来なさそうな所業…よね。』
なるべく押さえていたアムネシアの訛りが徐々に口先の端々から溢れていく。疲れてるのだろう。こんな探偵ごっこも、人との会話も久しぶりだったのだから。
rb「んー…実際、奇病の原因種の夜に聞いても支離滅裂で会話できんかった個体がほとんどだったって考えると洗脳の線が濃厚やねんな。」
sha「触った感じはなんともないんやけどなぁ…本当にぶよぶよしてるかふよふよしてるか硬いかとかそんぐらいやもんなぁ。」
それぞれが感覚的なものだからこそ共有しても理解できない情報が多い中、誰かの腹の虫の鳴き声で全員がばっと目を合わせる。囮捜査だってやるなら夜。日が顔を出した今、ずっと全員がやってないこと。
zm「飯食いにいこーや！！」
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
