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34. ページ34

『帰したくない』
「‥だ、大丈夫だよ、隣だし、危なくないよ」

不意の佑亮の言葉に驚いて、
上手く言葉が見つからなくて。

『帰ったら、栞里はひとりで自分のこと、責めるんでしょ？そんなのやだ、だから帰さない』

「‥っ」

そんなのやだ、じゃなくて。

もう、そんなこと言われたら、

私の気持ちなんて止まらないじゃん。

でも、不細工な泣き顔をもう見られたくなくて。

「‥帰る‥！」
『えっ、ちょ』

佑亮の手を振りほどいて。

私は佑亮の家を飛び出した。

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作者名：あかり | 作成日時：2016年8月6日 23時

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