お届けものです。 (ページ4)

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「はい、紅茶とケーキ」
『わ～～！！！！ありがとう！！！』

ご飯は食べてきたというので
冷蔵庫にあったケーキと紅茶を出す。

ケーキ、ふたつ買ってきて良かった。
まあ、いっこだけ買うのが寂しかっただけだけど。

「で、どういうことなの？突然」
『あ、忘れてた、あのね、僕、お隣に引っ越してくることにしたから！』
「は？」

だから、お隣さんへのご挨拶～～！と思って！

そういってケーキを頬張りながら
屈託なく笑う。

お隣さん？？？

『ん？どしたの、栞里』
「でも、大丈夫なの？ここで」

ここのマンションは都内だし、
それなりにセキュリティーもまあ万全だし
(私はチェーン付けてなくて怒られたけど)

でも、佑亮は、私とは違う。
私みたいな一般企業に勤める会社員でもない。

『それは、僕が超特急のユースケ、だから言ってる？』

彼は、みんなの元気担当だから。