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26. ページ26
『で、佑亮とはどうなの？』
「そんな訳‥！ただの幼なじみだし」
幼なじみねえ‥
たくちゃんはそう言って私の顔をじっと見る。
『それで、お泊まり会(笑)して何もなかったわけ？』
「ホールツアーのDVD見て、気付いたら寝てた」
私がそう答えると、
目の前で何だか難しい名前のお酒を飲むたくちゃんは、だめだこりゃ、とわざとらしいため息をつく。
ていうか。
「なんでたくちゃんはそんなことを聞くの」
『ん？興味』
興味‥。
「とにかく！佑亮とは何もないから！」
誤魔化すように、お酒を飲む。
平日だし、飲みすぎないようにしないと。
『じゃあ、俺の事も考えてくれんの？』
「は？」
表情を変えずに、私をじっと見る瞳に。
どうしていいかわからずにいる。
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作者名：あかり | 作成日時：2016年8月6日 23時
