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23. ページ23

「へ?」

さっきまでの笑いは止まって。

テレビも消えた部屋に、佑亮の心臓の音と、
私の間抜けな声が響く。

「え、佑亮、あの、えっ」

『栞里、お酒の匂いする、』
「えっ、ごめん、くさいよね、離して」
『いい匂いする、栞里の匂い、すき』

私が腕の中でもがくと、
抵抗した佑亮は力を強める。

力には叶うはずなくて。
佑亮にまた男を感じてしまって、パンクしそう。

『栞里がいじわるしないように捕まえとく』
「‥ごめんいじわるしたのは謝るから!離して〜〜
‥、くるしい」

心臓が、苦しい。

『えっ、苦しい!?ごめん!!』

急に体を離して、大丈夫?って佑亮が
私の顔を覗き込んだけど。

『えっ真っ赤だよ!酸欠????』
「酔いが回っただけ。佑亮のせいで。」

お水飲む?って言った佑亮の顔もうまく見れない。

もう、限界だ。

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作者名:あかり | 作成日時:2016年8月6日 23時

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