お届けものです。 (ページ19)

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「あ、佑亮」

振り返るとそこに佑亮は居て。

《たくちゃんよりかっこよかった？》
そんな困った声を聞いた以来だったから、
何だか久しぶりでちょっと気まずい。

『こんな時間に何してるの？』

不思議そうな顔で、佑亮は私をじっと見る。

会社にキーケース忘れちゃいましたアハハ！

なんて、恥ずかしくて絶対言えない。

「‥ちょっと管理人さんに用があって！佑亮はお仕事終わり？お疲れさま、！じゃ！」

素っ気なすぎたかな～～と思いつつも、
ダサい所は見せたくなくて、佑亮に手を振ると。

さっきからずっと不思議そうな顔をした
佑亮が呟く。

『あれ？管理人さん昨日と今日は居ないって言ってたよ、この前』
「えっ」

もう用事終わったのかなあ～～、なんて
ゆらゆら揺れている佑亮の姿を見つつ、
私は焦る。

確かに、そんなようなことは聞いたような気がしなくも‥

「最悪だ」

『ん？どしたの、そんな急用？なんで中入らないの？』

急用です、急用です。。。。

『あ、分かった！もしかして鍵無くて入れないとか？？』

佑亮さん、大正解です。