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「ユーキくんもたくちゃんもありがとうね!!」
『うん!栞里もね!』
『おいたくちゃんって呼ぶな、タクヤって呼べ』


超特急のメンバーというよりも、
ただの友達みたいな、そんな話ばっかりして、
本当に楽しかった。


緊張して、損しちゃった!なんちゃって。


『栞里も今日は急に呼んじゃって、ごめんね、!片付けもしてもらっちゃって』
「いーの!ぜんぜん!楽しかったよ!」

二人が帰った後、佑亮のお家で
コップとかの後片付けをしていると、
ひょいっと後ろから顔が覗く。

「佑亮も、楽しかった?」
途中で困った顔をしてたような気がしてたのを
思い出して、私が振り返ると、
そんなことを言われると思わなかった、と言いたげなびっくりした顔をしていて。

「‥ごめん!なんでもない!」

と私は慌てて付け足す。

楽しかったに決まってるよね、
何を言ってるんだ私は。

「あ、昨日のDVD観たよ!佑亮、かっこよかったね!!」

何だかちょっぴり気まずくて、
私は会話を一生懸命紡ぐ。

『‥たくちゃんより、かっこよかった?』
「へ?」

ぽつりとそんな心もとない佑亮の声。
思わずまた振り返ると、さっき見た困った顔。

何だそれ。

「たくちゃんもかっこよかったけど、佑亮もかっこよかったよ!」

私がそう言って顔色を伺うと、
佑亮は困った顔からパッと笑顔を見せて、

「ありがとう」

とだけ呟いた。

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作者名:あかり | 作成日時:2016年8月6日 23時

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