好きって言ったらだめですか？【赤】

ぷろろーぐ ページ2

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「ねえAさん！！課題見せて！」


朝から騒がしく私の机に駆け寄ってくる君。


『駄目だよ！自分でやらないと』

「えぇ。なんでぇ…」


私が言うと、頰を膨らませて不貞腐れる。


ほんのり赤く染まった頬を見て、不覚にも口元が綻んでしまった。


『教えてあげるから、一緒にやろ？』


そう言うと、君は顔をぱぁっと明るくして身を乗り出して言った。


「ほんとっ！？」


瞳孔がゆらゆらと揺れて、分かりやすく瞳が開く。


口元がむずむずと動き、今にも叫び出しそうなお顔。うんまあ可愛いってことは認めるよ。


『いいよ。分かんないとこある？』

「全部！」

『…w』


そんなところも可愛らしいと思ってしまう。







なんで？

この気持ちは––––––––––––––。





「Aさんて髪綺麗だよね〜」

『やめろ触るな』





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