【APH】世界が流した涙 １

《夢の記すメッセージ》 ページ19

「……ん。」




どうやら朝になっているようだ。





「気持ち悪い…」





背中は汗で濡れている。目に違和感を感じた。触ってみると―…





「泣いてた…？」






嫌な夢を見たな…





それにしても身体中ベッタリしてて本当に気持ち悪い。お風呂、借りるか…



――――――――――




「温かい…」




ヴァルガス兄弟に確認を取ろうとは思ったのだが、まだぐっすり眠っているようで、勝手に使わせてもらうことにした。




(一応、私の家でもあるし…)






私は世界だからね！





こういう時だけこの特権は使える。それ以外は…





はぁ…どうしたものだか…




「Aちゃーん！もしかしてお風呂にいるー!?」




フェリシアーノが私を呼ぶ声が聞こえた。





「あ、うん!!あと少しであがるからー!!」




すると、彼は「わかった！」と言って、ご飯の用意をしに行った。私が作ればよかったな何て思っても後の祭り。




あぁ…何か、昨日今日とみんなにお世話になったなぁ…




私は何の役に立ってるんだろう…




「わかんないよ…」



不意に今日の夢を思い出した。




“あなたには何もできない。”




あれは…どういうことなの…？本当に私は役立たずなの…？




嫌だなぁ…





それにしても…




「熱い…」



そろそろ逆上せそうだ。私はお風呂から出た。

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