fin. ページ31
同じ事を何度も繰り返す。
間違いなく、故障だろう…
「説明書…」
慌てて博士に貰った取扱説明書を出す。
「A？」
不思議そうに私を見るエース。
ない、どこにも書いてない。
何なの、どうしたらいいの？
「そうだ、博士に連絡…」
電伝虫を取ろうとする手を止められた。
「聞いてくれ、A」
今にも泣きそうな顔でそう言うエース。
「俺、可笑しいんだろ？」
「…う、うん」
「分かってたんだ、ロボットじゃ本人の変わりにはなれない」
そう言ったエースが少し俯く。
…どういうこと？
「俺のエネルギーはAからの愛だけど、Aが愛してるのは俺じゃないんだ」
「え、私は愛してるよ…エースの事」
「そうだよな、Aはエースの事を愛してるよ。けどそれはロボットの俺じゃない」
そう言われて今日一日のことを思い出す。
エースとの思い出を振り返ってばかりだった。
「ごめんな、俺じゃ代わりになれなかった」
そう言ったエースは今にも消えそうだった。
「…エース」
「俺はAを愛してた」
そう言って目閉じたエース。
____『A…お前を愛してる』
____『私もエースを愛してる』
こんな時まで思い出が溢れて止まらない。
「ねえ、ひとりにしないでよ」
目を閉じたロボットが再起動することはなくて。
〔プルルルル…ガチャ〕
「もしもし、博士」
〔なんじゃ？〕
「新しいロボットを作ってほしいの」
〔
それでも私は心の穴を埋める方法を他には知らない。
fin.
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saki(プロフ) - ちいず 。さん» ありがとうございます！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: aca7ca3bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちいず 。 - sakiさん» わかりました！少しお待ちください(^^) (2020年8月26日 21時) (レス) id: 1eb0768316 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - ちいず 。さん» はい！ (2020年8月26日 20時) (レス) id: aca7ca3bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちいず 。 - sakiさん» わかりました(^^)全員を同じ物語に登場させるという事でよろしいでしょうか？ (2020年8月26日 20時) (レス) id: 1eb0768316 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - ちいず 。さん» マルコ・エース・サッチ・ハルタ・イゾウ・シャンクス全員で甘々な感じでお願いします。何人かにしぼってもらっても構いません。 (2020年8月26日 16時) (レス) id: aca7ca3bb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちいず 。 | 作成日時：2020年8月10日 23時
