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結局、私の分の服もきちんと選んで買ってくれたエイジ。
少しトップスの肩が出てるのが気になるけど、「お願い。これ着て」って、両手を合わせてお願いしてくるものだから仕方なく頷く。
「やった〜ありがとう」
「恥ずかしくてエイジの前しか着れない」
「んー俺の前でもいいけど、どっちかっつーと動画で着て」
「ねえ、恥ずかしいって言ったの聞いてた？」
「うん。でも、動画の中のAが俺が選んだ服着てるっていう優越感。…ない？」
エイジは少し首をかしげてニヤニヤしながら私の髪の毛に触れる。
甘えてきてる証拠だって分かった。
「…一回だけだからね」
「何回でもいいよ」
「じゃ、エイジも着てね」
「それはどうかな」
「ほんと意地悪」
私が言うと、頬を緩めて嬉しそうに、でも生意気にそう言ってくるエイジが何だか少し可愛かった。
そして店を出た後、渋谷の街を散策する。
普段あんまり渋谷をうろつかない私に、
少し前を歩くエイジが、
「あそこで前そらとご飯食べた」とか
「あの店視聴者さん多いから入るのやめな笑」とか「りっくんとあそこでよく待ち合わせした」とか「みっくんとここのドンキに買い出しに行った」とか…
本当にちょっとした事をいちいち教えてくれるのが嬉しかった。
その時の顔がまたすごく楽しそうで。
エイジの新しい一面を見れた気がして、嬉しかった。
そして、エイジが教えてくれた穴場の個室のカフェに入った時。
やっと二人きりになれたのが嬉しくて、
「なんか、エイジのこと今日たくさん知れた」
そうやって口に出た。
「そうかそうか。そんなに嬉しいのか。俺の事たくさん知れて」
「…ううん。全然嬉しくない」
「んふふ。え〜ん悲しいよお〜」
私の可愛くない返事にエイジは机に突っ伏して、笑ってそう言うと、さらになにか言おうと口を開いた。
「でもさ」
「ん？」
「俺、割とAに初めて会った時から心開いてる」
突っ伏したままだから顔がわからないけど、少し真剣なんだろうなって分かって、めちゃくちゃその言葉が嬉しくて、黙ってしまう私。
そんな私お構い無しに、エイジは続けた。
「気づいたらめっちゃ話しかけてたし
人として憧れてたっていうのもあるけど
あ、俺この人の事すげー好きだって思ってた。最初から」
たまに、こんなに嬉しいことをさらっと言ってくるから、なんて言っていいのか分からなくて。
とりあえず、目の前で突っ伏してる赤髪を撫でておいた。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
