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「…エイジ」
「久しぶり〜笑」
そんな風に、赤髪をサラッと流して笑うエイジは、片手にビデオカメラを持っている。
職業柄、ドッキリに引っかかってしまったんだ。とすぐに分かった。
「はじめさんも仕掛け人？」
「そう笑」
「なかなか動画撮り始めないな〜って思ってたんですよね〜笑」
「ふふふ」
ご満悦なはじめさんに、これもまた満足気に「ありがとうはじめくんー笑」とニコニコしながら言う、一ヶ月ぶりに見たエイジは、前に見た時よりもずっとずっとかっこよく見える。
ここ一ヶ月間、動画の中でしか見ていなかった彼が目の前にいることが、すっごい嬉しくて、嬉しくて、たまらなくて。
ドキドキとうるさい胸。
そして我に返ったように思い出す。
「動画載せるの？バレるよ？」
「んーん。俺が個人的に見る用」
「なにそれもっと恥ずかしいじゃん笑」
「しかもそれに付き合わされた俺よ笑」
「すいませーん笑 してみたかったんすよ、サプライズ笑」
そうやって言うエイジが可愛くて、嬉しくて。
気づかないうちにぼーっとエイジを見ていたらしく、ふと目が合って、にやにやされる。
「会いたかったんでしょ俺に笑」
「別に」
図星のくせにそうとしか言えない可愛くない私。
そんな私を見て、エイジは更にニヤニヤして、「嘘じゃん」と言うもんだから、顔を背けた。
「いや〜本当に付き合ってんだね笑 噂では聞いてたけど」
そんな私たちを見てはじめさんは腕を組んで呟いた。
「エイジ他にも噂あったけど嘘ばっかだったからさ」
「うん。今回はガチのやつっすね笑」
ガチのやつ
その言葉が胸の中で とくん と脈を打った。
ただただ嬉しかった。
結局動画も撮らずにせっかくだからと、ご飯に行くことにした私たち3人。
事務所の周りはご飯屋さんが充実している。
飲食街をぷらっと歩く。
少し前を歩くはじめさんと、その後ろを歩く私とエイジ。
歩幅を合わせて歩いてくれるエイジは私の顔を少し覗き込んで話してきた。
「A何食べたい？なんでも言っていいよ」
「て言って奢るの俺だかんな。えいちゃん」
「そうだよ、エイジ笑」
「ふふふ、すいません」
そう言いながらもさらっと「パスタ食べたいなぁ」と付け加えたエイジはやっぱり人たらし。
食べたいものがパスタっていうのも可愛いもんだから、結局
「パスタにするかあ」
「そうですね笑」
「やった」
可愛子ぶりっ子のエイジ行きつけのパスタ屋さんに連れて行ってもらった。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
