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じわぁっと、胸の奥が熱くなる。
こんな気持ちは初めてだ。
ただの夜の東京の街並みが、いつもより格段に綺麗に見えて、眩しくて仕方なくて。
隣のエイジさんは、「ねえどうする？さっき付き合ってないって言ったばっか笑」と笑っていて。
それだけで、凄く幸せな気持ちになってしまうから、恋は怖い。
「伝えるべき？視聴者さんに」
「でも、炎上したら怖くね」
「Aのファン怖いからな〜リアコばっかで」と笑って言うエイジさんだけど、エイジさんのファンの方々の方がよっぽど凄い。し、怖い。
アバンティーズでも頭一つ抜けて人気なエイジさん。
動画の中だけという短い時間でも伝わる人の良さやかっこよさは、人を惹きつけてしまうんだろうな。
…私もその中の一人だけど。
「確かに怖い」
「だよね〜……やっぱ、秘密にするか」
赤信号になった時。
なんて、私の目を見て悪戯っぽく言ったエイジさん。
その顔がなんか少し可愛くて、私も悪戯っぽい顔になってしまう気がする。
「うん。内緒ね」
私が言うと、「ん」と、いつもより優しい返事が帰ってきた。
＿＿＿＿エイジさんと過ごす時間がどんどん特別になって行くのを身体で感じていたら、いつの間にか、私の家の前に車は止まっていた。
「…寂しいから玄関まで送らせてよ」
私が車を降りると、「A」と私を呼び止めたエイジさんは、そんな事を言う。
出会った時から流れる、無言だけども落ち着く空気の中、エレベーターは上の階に着いて。
エイジさんは私の部屋の前まで来ると、「へえ、ここなんだ」と辺りをキョロキョロした。
そして、「またね」と優しく笑った。
その時に、…あ、この人身体目当てじゃなくてちゃんと送ってくれたんだ。って思って嬉しくなる。
でも、それと同時に寂しくなる。
「入る？家」
離れたくなくて思わず出た言葉に、エイジさんはにたっと笑って。
「え〜いいんですか〜？」
なんてわざとらしく言って近寄ってくるものだから、言わなきゃよかったと後悔した。
「…エイジさんならね」
「ふふ」
仕方なくそういった私と反対に、とても満足気なエイジさんを渋々家に入れると、
「A」と優しく名前を呼んでキスをしてくる。
こんなに気持ち良いキスは初めてで、少しゾクッとした。
慣れているけども優しい手つきに、エイジさんの声に、
溺れて。痺れて。
私は改めてエイジさんを恋人と強く確かめたのだ。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
