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突然素直に私への気持ちを語りだしたエイジさんに、ドキドキが止まらない。
ケータイの向こうで、どんな顔をしているのだろう。
そう思うも全く想像がつかない。
＿＿＿＿ただ、確かにわかったのは、エイジさんも私と同じ気持ちであること。
それは、もしかして、エイジさんって私のこと……なんて思うも、意外と鈍いエイジさんは、気づいていないのかもしれない。
『…A』
「はい」
突然呼ばれて、思わず勢いよくそう返事した。
『Aはどう？俺の事どう思う？』
少し自信の無さそうなエイジさんの声は、優しかった。
「エイジさんと同じ気持ち」
私が勇気をだしてそう言うも、エイジさんの返事が無い。
「私のエイジさんに対する気持ちも、一緒だよ」
私が念を押すように言うと、エイジさんは「そうなんだ」と冷たく言った。
またそれだ。
今までの素直さはなんだったんだろう。と思うくらい素っ気ない
でも、今回は違った。
＿＿＿＿『俺さ、今、すげーAに会いたい』
そう付け足したのだ。
一瞬、東京のガヤガヤ感が嘘みたいに静かになった気がした。
暖かい風が吹いた気がした。
エイジさんのその声だけが耳に届いて、ぷるっと身体が震えた。
その言葉は、どんな告白の言葉よりも素敵な気がした。
好きって言われるよりも、遥かにドキッとするのだ。
『今どこ？』
「居酒屋○○」
『マホトさんは？いんの？』
「ううん。さっきちょうどエイジさんに電話したくて抜け出したところ」
私が言うと、エイジさんは「ナイスタイミング」と少し笑った。
『もう戻らないで。外にいて』
「うん」
『そのまま逃げよ笑』
「うん笑」
マホトさんにも、「もう帰ってくんなよ笑」と言われたところだ。
ちょっとまだ整理しきれていない私は、ケータイを片手に、さっきのエイジさんの声が耳にこびりついたまま、居酒屋の外でエイジさんを待つ。
そして15分も待たないうちに、車が目の前でぴったりと止まって。
ドアが開いて、中からエイジさんの顔が覗いた。
いざ目の前にすると、とても恥ずかしい。
「ねえ」
「ん？」
しばらくの無言の中、車を走らせていた。
エイジさんは先に口を開く。
＿＿＿＿「好き」
「うん」
「たぶんもう知ってると思うけど笑」
「知ってる笑」
「Aもでしょ？笑」
こんな告白の仕方、今までにあっただろうか。
世界一嬉しくて面白い。
「うん。好きだよ」
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
