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今度こそ本当に分かった。
私はエイジさんのことを、男の人として好きなんだ。ってよく分かった。
その優しくてたまらないところとか、
周りのことをよく見てるところとか、
情に熱くて人思いなところとか、
＿＿＿＿何より、私の人間性を理解して好んでくれているところとか、
そういう所に惹かれて…
まだ一週間しか経っていないのに、凄く親密に感じるのは私だけであって欲しくないと、心の奥底から願うのだ。
エイジさんも同じ気持ちであって欲しい。
なのに、目の前のエイジさんは、「今度何の撮影する〜？」なんて呑気に独り言を言っていて。
馬鹿だな…私。
絶対に好きになっちゃいけない人を好きになってしまった気がする。
そう思った。
「Aさん何したい？」
「もう次の撮影のこと決めるの？」
「いや、せっかく仲良くなったのにこれで終わり？」
そう、こうやってさらっと嬉しいことを言ってくれる。
エイジさんはニヤッとする。その不敵な笑みがずるい。
「じゃあ撮影じゃ無くて、普通に会う…っていうのは？」
少し勇気をだしてそう言うと、エイジさんは少し驚いたように、ケータイを見てた目を私に向けた。
少し上目遣いになっていて、女の子の私よりも可愛い。
「なになに？積極的じゃん」
「…あ、そう？」
「うん。まあ撮影込じゃないと会わないけどね」
「えっ」
「嘘 笑 いいよ。いつでも」
一瞬ドキッとしたものも、嘘だと分かって肩を撫で下ろした。
エイジさんの心做しか嬉しそうな顔に、私も少し顔がほころんだ。
帰り道、家まで送ってもらう車の中が異常に寂しい。
もどかしくてたまらなくて、ソワソワして、行きは何気なく見ていたエイジさんの横顔も、今はなんか見ることさえ恥ずかしくて。
「今日は楽しかった！ありがとう」
自分家のマンションの下で、そう言って車の外から運転席のエイジさんに車越しで見るので精一杯。
「俺は楽しくなかった」
「楽しそうにしてたくせに笑」
「ふふふ」
エイジさんはまたそう笑う。
車の運転席から、バイバイと優しくそう言って手を振るエイジさんにキュンとして、私も恥ずかしながら手を振った。
そして車を発進させて、ちょっと行ったところで何かを思い出したように急ブレーキをかけたので、ビックリした。
何かあったのかな？と思い見ると
＿＿＿＿「A、おやすみ」
窓から少し顔をのぞかせそう言ったエイジさん。
…呼び捨て。
最後までずるい人だった。
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02番(プロフ) - Almaさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 23e627fa3b (このIDを非表示/違反報告)
Alma(プロフ) - めっちゃ良いです！！大好きです！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 1946b84f54 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - こうめさん» 光栄過ぎます……ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 私、このお話すごい好きです、、今読んでいる中で一番です（ ; ; ）更新楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年3月28日 4時) (レス) id: b5712753e7 (このIDを非表示/違反報告)
02番(プロフ) - Le mont saint michelさん» ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年3月27日 18時) (レス) id: 71e1527443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：02番 | 作成日時：2019年3月9日 17時
