「私のお話」 ページ7
さて、まずは家族構成ですね。
五人家族です。
私、兄、叔母、母、父。
父以外は普通の人達です。
というのも、父は少し変だったのです。
私がまだ幼い頃、父は母に暴力を振りました。
実際には覚えていません。
人間は本当に忘れたい事は忘れちゃうそうです。
私の場合、思い出したいのに思い出せない、という感じです。
で、暴力を振る父ですが、やはり子には愛情があるらしく。
私や兄、叔母には暴力を振るいませんでした。
私の家はアパートだったのですが、スカートを履いてる時の私のスカートの中の覗いてくる、という行為をしました。気持ち悪くてしょうがなかったです。
ある日、母が私を守りました。
今は覚えていませんが、確か父の身近な人の誰かが父を殴りに来たのです。
まだ幼い私の事を、部屋から出て、一緒に叔母の所へ逃げさしてくれました。
何故を覚えていないのかは分かりませんが、本当に覚えていないのです。
確か面識があった筈なのですが。
まぁそれは良いとしましょうか。
それから何年か経ち、私は三年生になりました。
そこで、兄は五年生に。
そして、三年生になったある日。
父と母が別れ話をしたそうで、やっと別れる事に。
嬉しかったですね。
やっと父の怖さから逃れられるとか、そういう事を思っちゃってました。
そして、父は誰かの所に、遠くに行きました。
誰かというのは、確かその人も身近な人だったはずですが、覚えていないのです。
そして、兄が六年生になりました。
六年生になるまでに父がいなくなって良かったです!
兄は時々、泣きながら帰って来ました。
どういう事かと母や叔母が問いかけても、答えてはくれません。
でも、皆薄々分かっていたと思います。
そう、「いじめ」というやつでした。
可哀想。とかしか思いませんでした。
もっと何か思えとか言われても、何を思えば良かったのか分かりません。
だって、行動に移せないのなら意味がないですし。
私は兄に声をかけてやる事は出来ませんでした。
兄は強い人です。
頰を何回叩かれても、無視をされたとしても、兄は親に、私に言わなかったのですから。
兄の事ですから、言ったら面倒な事になるだろう、と思って言わなかったのかもしれません。
でも兄は人間です。だからこそ、限界がありました。
ずっと黙っているわけにはいきません。
さすが母です。いじめをとめました。
方法は知りませんが。
以上です。疲れましたからね。
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作者名:アリスの世界 | 作成日時:2018年7月25日 19時