第26話 ページ30
ド「でもやっぱすげぇなロキって、見た目はヒョロヒョロなのに体力もあるし、運動神経だってずば抜けてる。お前実は人間じゃないかもな?」
ロ『おい、ドン。今のはいい加減にしろ。流石にそう言われるのは嫌だ。』
そして時間は過ぎ、夕食の準備をしている時にふと手を止める。にしても驚いた。
まさか鬼の社会に人間を食べないなんて宗教があるとは……。
ただ人間以外は食べると言っていたが、
そこは特に何も思わなかったしむしろ当たり前だろうと思った。
俺達だって他の動物の肉とか食べるしな。
ギ「ロキ…大丈夫?疲れてない?」
ロ『あぁ。平気だ、特に何ともない。』
ギ「なら良いんだけど……絶対無理はしないでね」
ギルダは、心配性というか…過保護だなぁ……。
これじゃどっちが年上か分からねぇ。
ム「……。」
ロ『どうした??ムジカ。』
ム「ロキって本当にしっかりしたお兄さんね。子供って感じがまるでしないわ。」
ロ『……やっぱりそういうのか……イザベラと同じだな。』
ムジカとソンジュはエマ達の所に行ったので、今この空間にいるのは子供達だけ。その間に俺はさっきソンジュから聞いた話を頭の中で整理していた。
1000年前に鬼と人間の間で結ばれた約束。
その誓いが原因で鬼の世界と人間の世界に隔てられ、今俺達がいる此処は鬼の世界だという事。
農園だって多種多様で、
つまり、俺が予想していた数より遥か多くの子供達が犠牲になっていた。まさか此処まで情報を貰えるとは思ってなかったぞ。最初はちょっとした探求心でソンジュに聞いたが、規格外な内容に開いた口が塞がらなかった。
まさかよりにもよって世界が二つあって、しかも鬼の世界側にいるとは思わなかった。この話はエマ達に言っときたいが、多分あの子達の事だ。放っておいても目が覚めたら自分達で聞きに行くよな。
ト「エマ!!」
ロ『起きたな。』
目を覚ましたエマとレイがやって来たが子供達に抱きつかれて身動きが取れていない。おい、一応片方病み上がりだぞ。静かな洞窟の中で俺達は食事を取り、疲労からかほとんど皆すぐに眠りについた。俺もウトウトしかけた時にエマとレイが出ていく気配を感じた。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年7月3日 13時) (
レス) @page41 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
pjaj68kn5eshmbz(プロフ) - いちご猫さん、コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年5月24日 6時) (レス) id: 5337123690 (このIDを非表示/違反報告)
いちご猫 - お話も読みやすくて楽しく読ませていただきました！これからも更新頑張ってください (2021年5月24日 4時) (レス) id: c95597825f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナリダガルダ | 作成日時：2021年5月15日 19時
