第25話 ページ29
ソ「そういえば、あの子達なら今頃ムジカと昼飯の準備でもしてるだろうし、お前らも来い。」
デ「もしかして、ギルダ達の事?」
ソ「あぁ。」
ソンジュの後をついて歩く。とても静かな場所…。
さっきまで忙しかったから心が安らぐ……。
デ「こんな時は。」
ロ『渋い緑茶が飲みたいな。』
ソ「ガキのくせに年寄りくさいぞ……。」
ロ『さっきまで忙しかったんだ。そう言っても仕方ないだろ。』
ふとソンジュが持っている槍に目が釘付けになる
。武器か……やっぱり何かしらは護身用に持っておきたいな……。さっきみたいに鬼に襲撃されてソンジュに助けられるみたいな奇跡が毎回起こる訳ないし、
自分の身は自分で守るのは当たり前。
それに家族も守らなきゃいけない。いざ外に出てよーく分かった。
鬼に出くわした時丸腰で動くのはかなり厳しいと。武器探しもやろうかな…。
ソ「ほら、此処だ。」
ド「!ロキ!!無事だったんだな!!」
ギ「良かったぁ…!」
ロ『大丈夫か?』
ギ「そうだ、ロキ!エマが高熱を出して、耳の傷も開いていたの!!」
ロ『やっぱりか。』
デ「兄さん、それなら心配ないよ。俺が治癒の能力で傷口を治したから。」
ロ『ありがとう、デルタ。助かった。』
ギ「そういえば、デルタ、ロキと兄弟なの?」
デ「うん。因みに君と同い年だよ〜。」
ギ「えっ!!」
ム「良かった、無事逃げてこられたのね。」
透き通った綺麗な声。奥から出てきた小さな少女が俺達の元へやって来た。その子もソンジュのように目元を隠すお面を被っていた。
ならこの子がさっきソンジュが言ってた……。
ム「ムジカよ、宜しく。貴方がロキよね?」
ロ『あぁ。もしかして、子供達から話を聞いたのか?』
ム「えぇ。子供達が教えてくれたの。皆貴方の事が大好きなのね。」
ロ『ﾌﾌｯ……そう言われると少しこそばゆいよ。』
そういうと、ムジカはｸｽｸｽｯと可愛らしく笑った。
鬼は、悪い鬼と良い鬼がいるようだな。
ロ『……ノーマンが居たらな……。』
「駄目だよロキ!!」
「ノーマンとレイが泣いちゃうよ!」
「そうだよノーマンが……、………ノーマン…………うっ……。うわあああああん!!」
ロ『……こっちにおいで。』
大体この子達の言いたい事は分かった。多分青春してる男達を気にして言ったものの、その内の一人がぽっくり逝ったのを思い出して号泣したんだろう。…でも本当に死んだのかな。あまり思い出したくない気持ちもあるけど、やはり定期的にそう思ってしまう。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年7月3日 13時) (
レス) @page41 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
pjaj68kn5eshmbz(プロフ) - いちご猫さん、コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年5月24日 6時) (レス) id: 5337123690 (このIDを非表示/違反報告)
いちご猫 - お話も読みやすくて楽しく読ませていただきました！これからも更新頑張ってください (2021年5月24日 4時) (レス) id: c95597825f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナリダガルダ | 作成日時：2021年5月15日 19時
