さみしいよ かまって ページ2
まふ『おいでAちゃん！』
A『……』
そう呼ばれるものの、私はそっぽを向き、用意されていた暖かい飲み物に口をつける。
まふ『Aちゃぁ…』
そんな私の反応を見て項垂れるのは、
私のご主人、真冬。通称まふまふ。
髪色は明るく身長も高い上、外に出る時は
メイクも濃いためとてもホストのように見える。
歌い手もやっていて、とても人気のある方なため、ちょっと誇らしく思う。
まふ『んしょ…』
おそらく防音室に移動するのだろう。
私がかまえば、少しはここにいたのかもしれないが、小っ恥ずかしくて長く一緒にいてもできない。
引き止めることなく、そのまま防音室に入っていってしまった。
まふくんは防音室に私を入れようとはしない。
音録りをするときに私がいれば雑音が混じってしまうかもしれないし、編集の気が散ってしまうかもしれない。だからなのだろう。
ドアをかりかりしてにゃぁにゃぁと鳴けば
音速で出てきたりもするが、ダメな時はとことん駄目だ。寝てたりもするが、集中していて気づかないこともある。
向こうからされると行きたくなくなるが、
来なくなれば寂しくなり自分から行く。
猫なんてこんなものだ。気分屋できまぐれで、
すぐに振り回す。だがそれら全てを引っ括めて
受け入れてしまうのが飼い主、というもの
なのだろう。
…………数時間経っても出てこない。
もう18時だ。寝ていることはまずないだろうし、
編集しているとしても私のことを気にかけてちょくちょく出てくるはずなのに…。
なにより、寂しいからかまって欲しい。
A『にゃぁ…にゃぁ』
隠れていた耳がぴょこっと出てきて、
甘い声でにゃあにゃあと鳴く。
かりかりと爪でドアをひっかく。
A『…さみしい、から…でてきて…？』
猫なで声でそう呟くと
扉がガチャっと開く。
まふ『…ん、』
自分が何か言うとこないだろうと踏んだのか、
ただ立ってるだけのようだった。
A『…………♪』
がばっと飛びつき、ぎゅうぅっと力強く抱きしめる。暖かく、優しく、落ち着く匂いの、私のご主人様。
まふ『ごめんね…寂しかったよね、たくさん構ってあげるからおいで…？』
A『…ん…♪』
そのままリビングへと移動する。
まふ『おいでおいで…♪えへへ、かわいい…』
私を優しく愛おしそうに撫でるまふくん。
A『…♪』
やっぱり、まふくんは私にあまい。
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アリル人 - カトルスって何ですか？ (2019年7月20日 21時) (
レス) id: d87cb810e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふすま - カトルスだ！！！！かわいい！！！！ (2019年3月20日 17時) (レス) id: 2103b37c56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ(プロフ) - この設定僕も好き まじぬこなりたい！！ (2019年1月24日 5時) (レス) id: a1b5771d40 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 猫になれる設定…可愛いです！！ (2018年11月13日 21時) (レス) id: e4b934d26a (このIDを非表示/違反報告)
＊Amu＊ - こんばんわ！読ませていただいてます。もっと早いときにコメしとけば良かったです。これからも頑張ってください！ (2018年10月31日 19時) (レス) id: 345a321188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこた こたつ | 作成日時：2018年9月23日 1時
