95.逃しはしない ページ4
ーAsideー
まふ『ちょっとは自分の体がどうなるとか、命の危険だとか考えてよ……!もう、Aちゃんだけの体じゃないんだよ…!?
僕だって、そらるさん達だって、皆君を守りたいんだよ…?』
A『っ…………』
涙を含んだ、震える声が頭に痛いくらいに響く。
切なげで、悔しそうで、辛そうで、何も言えなくなってしまう。
まふ『……あれは預かる、じゃない。奪う、だよ。あの人達は、Aちゃんを良い
こんなちょっとの弱い力で抑えられちゃう、従順になってくれる女の子が、実験台にならないわけがないじゃん………………』
A『……ごめん、なさい…』
謝ることしか出来ない。謝る以外に何も出来ない。
まふ『俺はずっと我慢し続けてたのに、いきなり出てきた父さんたちにAちゃんを好きなように扱うなんて許せない。
…………俺で、上書きする。』
A『え……、上書き…ひゃっ?!』
まふくんがいきなり首にキスをしてきた。
くすぐったくて変な声が出てしまった。
生温い、舌が這うような感覚と それに伴う快楽でいっぱいになる。
まふ『僕にだって、こんなことをする権利はあるでしょ…?
ちょっと見ない間に天月くんに抱きしめられてるし、僕を嫉妬させすぎだよ。』
A『…………っっ』
声を必死に飲み込む。めをぎゅぅうううううっと強く瞑ってしまう。
まふ『…………Aちゃんは、俺のなんだよ。
誰にも見られず、触られず、あわよくば閉じ込めておきたいくらい…。
こんな純白で綺麗なドレスだって、初めて着せるのは俺がよかったのに……!
Aちゃんのウェディング姿は、俺だけのものにしたかったのに……っ』
A『あ……の、』
まふ『だから、Aちゃんにあげたその指輪にはGPSが付いてるんだ。僕と一定の距離を離れたら僕の携帯に通知が入るようになってる。』
A『…………っ』
頭が混乱し、一つ一つの言葉を処理できないまままふくんは話し続けている。
まふ『もう、逃げられると思わないでね』
A『……………………う、う…ん…』
いつものいたずらけに言う、いじわるなまふくんとは違い
真剣な眼差しの、ちょっと怒ったまふくんだった。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年4月1日 14時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あお★@発狂同盟 - ねこた こたつさん» 初めまして!!!今日この作品を見つけて今日中に見たものです…とっても面白かったし、ちょっと泣きそうになりました。今は忙しいと思いますか、作者のペースで頑張ってください!!! (2020年3月8日 21時) (レス) id: 130c72dd6a (このIDを非表示/違反報告)
ののの - お久しぶりです!何日か振りにきたらいつか振りに更新されててわああわあわわあ(すいません嬉しいですありがとうございます!! (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9e3a24b4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 謎に感動してます!!更新ありがとうございます。 (2019年9月13日 16時) (レス) id: 448bbe21b5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりうた - 続き、楽しみにしてます!!更新頑張ってください! (2019年7月26日 14時) (レス) id: c6ad46fdd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこたこたつ@小雪姫 | 作成日時:2019年6月27日 2時