(niEND１) 貴方の幸せは ページ49
飛び出すように出てきてしまった。
兄さんが持っていた透明化ポーションでゾムとひとらんにギリギリ見つからなかった。
私はもう、あそこに戻る事は出来ない。でも・・・・・・・
「ねぇ、兄さん。」
ni「何？A。」
彼は違う。
私を引っ張っててでも連れて行けば疑いは晴れるし、あの場所に戻れる。
彼の仲間はとてもいい人達だ。私も彼らが大好きだ。
彼らに私なんかより長く近くにいた彼は・・・・・
「辛いよね。ごめん。」
ni「辛くなんて無いよ？大好きなAと一緒なんだぜ？」
いつもと同じように笑いながら答える彼・・・・・
「嘘だ。」
ni「嘘じゃない」
「あんなにいい仲間から離れて悲しくない訳ないじゃん。」
ni「・・・」
「ほら、」
ni「まぁ、嫌だよ。」
「それなら！」
彼にこんな悲しい顔させているのは私。
私の命１つで彼がいるべき場所に戻れるなら・・・・
「私を殺して？私の首を持って行けば・・・まだやり直せる。」
ni「っー！」
「ね？」
ni「この道を選んだのは俺だ。後悔はしてないよ。」
「・・・」
ni「でも、責任は取って欲しいかな？」
「え・・・」
殺されてしまうのか・・・・私は・・・・
ni「俺の人生台無しにした分！俺んとこ、幸せにしてや。」
「え・・と？」
ni「俺と結婚して下さい？あ、これに拒否権ないからね？」
前が見えない涙で・・・
彼が私と・・・？
「どうして？」
こんな事した私と・・・？
ni「Aがアイツらと同じくらい好きだから。
アイツらの分、俺を幸せに出来るのがAだけだから。これじゃ、足りない？」
「う、ううん・・・」
ni「ならええやん。」
「私なんかでいいなら・・・」
ni「おん。愛の逃避行一生続けたんねん！」
「ふふっ。兄さんらしいね？」
ni「そろそろ『兄さん』って言うのやめてよ。」
「え〜・・・じゃあ、○○○？」
ni「それはダメ！」
「じゃあ何？」
ni「そうだなぁ・・・・」
ni「『あなた』がええな。」
「そう？」
ni「おん。」
彼は私なんかを選んでくれた。彼に失わせた幸せを私が彼に。そして・・・・
今までも、これからも私の一番近くにいるのは 兄さん、貴方です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴゆたろ(プロフ) - わー！スミマセン！すぐ入れます！教えてくれてありがとうございます。 (2020年10月7日 17時) (
レス) id: 4f26fc0e1e (このIDを非表示/違反報告)
陽華 - えと、あの最後の話？の好感度のところなんですけど、emさん抜けてませんか？見間違いだったらごめんなさい！ (2020年10月6日 21時) (レス) id: 4fefb0da81 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - 好き もう好き(*￣∇￣*) (2020年10月5日 20時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)
ぴゆたろ(プロフ) - わたあめ＠りんご桜さんありがとうございます。１話、１話がとても短い作品ですがそう言ってもらえて良かったです！ (2020年10月5日 0時) (レス) id: 4f26fc0e1e (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ@りんご桜 - 面白いです！頑張ってください〜！ (2020年10月4日 22時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴゆたろ | 作成日時：2020年9月12日 18時
