検索窓
今日:23 hit、昨日:40 hit、合計:12,916 hit

中山道さん47 ページ50



 その中で、反省室があるのだと彼等は言った。

 そして、明日、夜に中山道がそこに呼ばれるだろうことを篠山鉄
道が言う。それに息が詰まる。その理由が自分達だろうことは予想
ができたからだ。
 別に彼がそう言ったわけではないが、あの施設の様子からすると
彼等に非がなかろうと、関係なく罰則がありそうだ。

「明日、中山道を施設から奪って来よう」

 東海道の言葉に彼に視線が集まる。

「お――私が案内しようと思ったけれど、顔が割れるのは良くない
でしょう。だから、宇品が中山道さんをアイツ等の元から連れ去っ
て、どっかで変わればいいと思います。私を連行してきたってこと
で簡単に中に入れるでしょうから」


 東海道の言に、篠山鉄道が言った。
 聞けば、反省室はいくつかあり、それぞれ行く場所が違うのだそ
うだ。その中ですぐに判別はできないという。それで、連行された
自分がそこをうろつくのは問題視されず、また、その場所を知って
いるIGRも問題視されないという。

 そこは任せてほしいと。

 職員の建物の人気のない場所に誰か待機していて、その後、抜け
道を通って外に逃げてほしいというものだった。
 ここで、職員に現役路線だとバレれば、監視の目がそちらまで向
いてしまうと彼は言う。

「ばれなきゃいいだろ。俺が行くぜ」

 高崎は言った。「体力には自信がある」。その言葉に、東海道は頷
いてから宇都宮を見た。

「じゃぁ、僕は保険でついていくよ。それに、篠山鉄道を連れてい
くときに職員に声をかけなきゃならないだろ? 高崎はそう言うと
ころでボロを出しやすいからね」

 クスリと笑って言う宇都宮に、高崎は乾いた笑いを漏らした。


 ――決戦は明日


 日付を跨いでいるため、今日であるのだが、心の中の言葉を訂正
するものはない。


続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←中山道さん46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:青春鉄道 , 二次創作
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

聖藍萌愛亜(プロフ) - ぴよっちさん» わかりました!読み返しながら待ってます。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 聖藍萌愛亜さん» コメントありがとうございます。返信にお時間が経ってしまって申し訳ないです……。続きが気になると言っていただけてとても嬉しいです!修正してからもう一度更新していこうと考えているので、よろしくお願いいたします (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 彩楓さん» コメントありがとうございます。お時間が経ってからの返信ご容赦ください。すごいと言っていただけてとても嬉しいです!修正して再び更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします! (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
聖藍萌愛亜(プロフ) - 青春鉄道にハマってから時間があまり経っていませんが、大好きです!とても面白くて続きが気になります……!無理をしない程度に、更新頑張ってください!! (2017年1月21日 23時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - はじめまして!青春鉄道だいすきになってから4年が経とうとしてる彩楓です!凄い小説ですね!私も見習わなくちゃ!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 10時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴよっち | 作成日時:2016年1月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。