検索窓
今日:20 hit、昨日:40 hit、合計:12,913 hit

中山道さん43 ページ46



「中山道さんみたいな人のことじゃ!」

 名案だ! とでも言いそうな笑顔で言った宇品に、中山道は不思
議そうにしながらも頷いていた。
 うやむやになった話を大きく溜息を吐いた富士が戻す。

「つばめやはと達は考えられないのですか? アイツ等、見かけに
よらず強かですよ。定期的に施設に来てますし、こちらの様子も知
っています」
「富士。彼等の立場を悪くするようなことを言うのは良くないこと
だよ。それに、そんなことはありえないよ。彼等は最近言っていた
だろう? ちゃんと進んでいると」

 富士の言葉に驚いていると、彼等は不思議な会話を進めていく。

 自分達の上官となっている元特急官方がいるのは、もちろん知っ
ている。しかし、彼等もこの場所に出入りしているのは知らなかっ
た。しかも、定期的に。彼等はどちらかというと、この施設を毛嫌
いしている気があるのだ。
 九州にいる元特急つばめは知らないが、他の上官とは面識がある。
 知らないわけではない。それに、彼等が揃って廃線施設嫌いだと
いうのはよく知れた事実だ。

「しかし、中山道さん」
「それに、ここで話す内容じゃないね。どうしたんだい、富士」

 首を傾げる中山道に富士は黙った。
 それを見て彼女は静かにIGRに視線を移すと口を開く。

「宇品。東海道達の案内を頼むよ。私達は外には出られない」
「もちろんじゃ! 任せてください!」

 目を細める中山道にIGRは笑う。


中山道さん44→←中山道さん42



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:青春鉄道 , 二次創作
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

聖藍萌愛亜(プロフ) - ぴよっちさん» わかりました!読み返しながら待ってます。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 聖藍萌愛亜さん» コメントありがとうございます。返信にお時間が経ってしまって申し訳ないです……。続きが気になると言っていただけてとても嬉しいです!修正してからもう一度更新していこうと考えているので、よろしくお願いいたします (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 彩楓さん» コメントありがとうございます。お時間が経ってからの返信ご容赦ください。すごいと言っていただけてとても嬉しいです!修正して再び更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします! (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
聖藍萌愛亜(プロフ) - 青春鉄道にハマってから時間があまり経っていませんが、大好きです!とても面白くて続きが気になります……!無理をしない程度に、更新頑張ってください!! (2017年1月21日 23時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - はじめまして!青春鉄道だいすきになってから4年が経とうとしてる彩楓です!凄い小説ですね!私も見習わなくちゃ!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 10時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴよっち | 作成日時:2016年1月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。