中山道さん43 ページ46
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「中山道さんみたいな人のことじゃ!」
名案だ! とでも言いそうな笑顔で言った宇品に、中山道は不思
議そうにしながらも頷いていた。
うやむやになった話を大きく溜息を吐いた富士が戻す。
「つばめやはと達は考えられないのですか? アイツ等、見かけに
よらず強かですよ。定期的に施設に来てますし、こちらの様子も知
っています」
「富士。彼等の立場を悪くするようなことを言うのは良くないこと
だよ。それに、そんなことはありえないよ。彼等は最近言っていた
だろう? ちゃんと進んでいると」
富士の言葉に驚いていると、彼等は不思議な会話を進めていく。
自分達の上官となっている元特急官方がいるのは、もちろん知っ
ている。しかし、彼等もこの場所に出入りしているのは知らなかっ
た。しかも、定期的に。彼等はどちらかというと、この施設を毛嫌
いしている気があるのだ。
九州にいる元特急つばめは知らないが、他の上官とは面識がある。
知らないわけではない。それに、彼等が揃って廃線施設嫌いだと
いうのはよく知れた事実だ。
「しかし、中山道さん」
「それに、ここで話す内容じゃないね。どうしたんだい、富士」
首を傾げる中山道に富士は黙った。
それを見て彼女は静かにIGRに視線を移すと口を開く。
「宇品。東海道達の案内を頼むよ。私達は外には出られない」
「もちろんじゃ! 任せてください!」
目を細める中山道にIGRは笑う。
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聖藍萌愛亜(プロフ) - ぴよっちさん» わかりました!読み返しながら待ってます。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 聖藍萌愛亜さん» コメントありがとうございます。返信にお時間が経ってしまって申し訳ないです……。続きが気になると言っていただけてとても嬉しいです!修正してからもう一度更新していこうと考えているので、よろしくお願いいたします (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 彩楓さん» コメントありがとうございます。お時間が経ってからの返信ご容赦ください。すごいと言っていただけてとても嬉しいです!修正して再び更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします! (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
聖藍萌愛亜(プロフ) - 青春鉄道にハマってから時間があまり経っていませんが、大好きです!とても面白くて続きが気になります……!無理をしない程度に、更新頑張ってください!! (2017年1月21日 23時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - はじめまして!青春鉄道だいすきになってから4年が経とうとしてる彩楓です!凄い小説ですね!私も見習わなくちゃ!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 10時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよっち | 作成日時:2016年1月10日 2時