中山道さん２７ ページ30
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でも、今の状況が結びつかない。
「あの、ここは……？」
頭が重い。
熱は相当あったようだ。中山道が酷く心配していた覚えがあるか
ら、よくはないと分かってはいたが、ここまでの自覚はなかった。
「在来の救護室だよ。大丈夫？」
「……在来の、救護室……？」
あー、と回らない頭で考えようとしたが、引っ掛かりがある。
――ざいらいの、在来……在来？
「現役路線!? なんで俺、現役路線と居んの!? どうしよう！ 助
けて中山道さん！」
ジーザス！ と痛い頭を抱え込んで、ベッドの上でうずくまった。
思ったよりも頭が痛い、というか重い。どうやら悪化しているら
しい。そう気が付いて大人しくベッドに戻ろうと思ったが、これが
現役路線のベッドであることを思い出し、慌ててベッドから降りよ
うとした。
「ちょ、大人しく寝ててよ。キミが大人しくしててくれないと、僕
が宇都宮達になんて言われるか」
慌てて駆け寄ってきた彼に、ベッドに戻される。
篠山鉄道はひたすら謝り倒してから、ベッドに「失礼いたします！」
と叫ぶように言ってから入った。それによって、自身に近付いて来
ていた彼が、ホッと息を吐いたのが分かった。寝転がることはでき
ないが、ベッドにいることが、彼には大切なようだ。
どうやら、彼はその“宇都宮線”と言うのが相当恐ろしいのか、
面倒なのか。ブツブツ言っているのを見ないふりをする。
しかし、何故このようなことになったのか、篠山鉄道には分から
なかった。いくら首を傾げても答えが出ない。聞こうにも、現役路
線と話すことなんて、滅多にない。
「ねぇ、キミ、路線だよね？ どこの？」
彼の言葉に、篠山鉄道は考える。
――言っていいの？
自分は廃線だ。それにここ――首都圏で走っていたわけではない。
篠山鉄道は兵庫で走っていた路線だ。国鉄の知り合いなど、福知
山線や山陽本線、東海道本線、山陰本線くらいだろうか。
――意外に知ってんなぁ……
国鉄の路線が異様に多いことは知っているが、これだけ本線を知
っているのは一私鉄として凄いことだろうなと、頭の片隅で思う。
重い頭で考えても答えは出ない。
ガチャっと扉が開いた。
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聖藍萌愛亜(プロフ) - ぴよっちさん» わかりました！読み返しながら待ってます。 (2017年1月22日 18時) (
レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 聖藍萌愛亜さん» コメントありがとうございます。返信にお時間が経ってしまって申し訳ないです……。続きが気になると言っていただけてとても嬉しいです！修正してからもう一度更新していこうと考えているので、よろしくお願いいたします (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよっち(プロフ) - 彩楓さん» コメントありがとうございます。お時間が経ってからの返信ご容赦ください。すごいと言っていただけてとても嬉しいです！修正して再び更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします！ (2017年1月22日 17時) (レス) id: a592d04503 (このIDを非表示/違反報告)
聖藍萌愛亜(プロフ) - 青春鉄道にハマってから時間があまり経っていませんが、大好きです！とても面白くて続きが気になります……！無理をしない程度に、更新頑張ってください！！ (2017年1月21日 23時) (レス) id: 1ec8964610 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - はじめまして！青春鉄道だいすきになってから４年が経とうとしてる彩楓です！凄い小説ですね！私も見習わなくちゃ！これからも頑張ってください！！ (2016年12月28日 10時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよっち | 作成日時：2016年1月10日 2時
