彼を知った日 ページ3
それにクラスの人は私に近づこうともしないから
寧ろ助かってる、そんな時声をかけてくれた
子がいた。
「ねぇ、霧斬さんって大人を倒しちゃうくらい強いの？」
いきなりの事で戸惑った私は何を根拠に、何の目的で私にそんな事を聞くのか探ろうと思った。
『何でそんな事聞くの？』
「何でって......」
その時は彼の存在すら知らなかった、彼は戸惑うと視線をクラスの男子に向けると、男子達は顎をクイクイとまるで「早く聞けよ」というように
彼を睨めつけた。
すると目の前の彼は唾を飲み込み、目を泳がせながら呟いた。
「き...気になるから...」
私は悟った、私の返答次第で目の前の彼は危険な目に会うかも知れないのだと。
私は考え言った。
『ふーん...そうだねぇ、大人ぐらい倒せるでしょ
なんならアンタ殺られてみる？』
これなら目の前のこの子も引くし、命令した彼らも引くだろうと私の精一杯のフォローだった。
彼は顔を変え怖いと言うように目に涙をためて言った。
「い...いや...ごめんなさい！！」
彼は私から離れて彼等の元に走った。
それでいい、私に関わった方が危なくなる。
そう思ってた、けれど彼等はその後。
次の日また次の日と私に仕向けた彼にイタズラ
しては影でクスクス笑って楽しんでいた。
そんな時、彼の名前を知った。
席が隣だった事も、
泣き虫な事も、
怖がらせた私に優しく接してくれた事も
弱くて泣き虫だけどとても優しい子なんだって
でもアイツらは...
「リンタロウの奴、スゲェいい顔してたよなぁ〜♪」
「それな！マジ最高ww」
「森の姉ちゃんって良い人なのに何であんなんが
弟なんだろ〜な」
私に彼を仕向けた男子達が呼んだ
“森 リンタロウ”
が彼なのだと私はそこで初めて彼の一部を知った。
私は教室に入って初めてクラスの自己紹介の紙を見て回った。
そして、見つけたんだ。も行に “森 リンタロウ”
と書かれたプロフィールを、
写真もあの男子達に脅されていた彼の写真だった。
自己紹介文には気になる事は無かった。
私はもう一度廊下へ出てあの男子達を探した。
彼を改めて知る為に、彼の事を知る為に、......
私は足を止めた。
『(知ってどうするの？私は何がしたいの？
この前みたいに彼が怖がるのでは？嫌い？
怖い？彼は私が近づいても大丈夫なの？)』
一瞬で迷いが溢れ出てきた。
そんな時だった、
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フォルティス(プロフ) - 純（仮）さん» ありがとうございます！ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - ドS悪魔Akariさん» ストーリー的にもうちょっと進んだら会話を挟もうかと思ってます(´ω`) (2019年9月17日 22時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - おもしろかったです！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
ドS悪魔Akari - あんまりミサキさん出てきてないような…名前は、出てるけど喋っては無いよね？あ、更新頑張ってね！ (2018年12月2日 22時) (レス) id: 98cd809317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォルティス | 作成日時：2018年6月25日 11時
