彼は何者？ ページ10
『ひゃぅっ！？』
「わ〜♪可愛い〜♪」
『ちょっ！飯田君何してんの！！』
体が浮いたのは飯田君が私をお姫様抱っこ、
つまり私を軽々と持ち上げていたからだった。
「何って？ A ちゃん話しかけても魚に見惚れて気付かなかったから、そのまま僕が運んじゃおうかなって♪」
私は一瞬で顔が熱くなった。
『み、見惚れてないもん！！ボーッとしてただけだもん！！』
「......。」
飯田君はそのまま硬直したまま、顔を伏せる。
私は気になったが、そのまま続ける。
『ねぇお願いだから降ろしてよ...』
飯田君はビクッとして、顔をこちらに向ける。
「............。」
何も喋らない飯田君に私はどうしようもなかった。
「おーい！！早く降りてこーい！！！」
下から聞こえてきた大きな声に、私たちはビクッと体を震わせた。
私は一人ビクッとしたのかと思っていたが、飯田君の私を持つ手が、震えたのが分かって私は
なんとなくおかしくなって笑ってしまう。
『ふふっ♪ふははっ♪』
リンタロウ君はポカンとした顔付きになると、
私に聞いてくる。
「何で笑ってるの〜？僕、何かおかしなことした〜？」
『だって...ふふっ、呼ぶ声にビクって反応するからww』
「え〜？ちょっと考え事してたんだよ♪そういうAちゃんだって、ビクって反応したじゃん♪」
『だって、飯田君が反応してくれないから...。
ちょっと気まずかったし...いきなり大きな声が聞こえてビックリしちゃって...』
「可愛い〜♪」
『なっ！！可愛くないもん！！』
「顔真っ赤〜♪」
『えぇ〜！？(うぅ〜...最悪...)』
顔が体温が熱くなっている私を見て飯田君は笑い焦げ、私は降ろして欲しくて顔が真っ赤になっていた...と思う。
「じゃあ、このままリビングに戻ろっか♪」
『えっ、ちょっ！このまま！？止めて！降ろしてよ！！』
「何で〜？♪ A ちゃん、僕のこと嫌い？」
うっ、、、痛い所を突くな...別に嫌いじゃないけど、けど、ただ、降ろして欲しかった。
『嫌いじゃない...から、降ろしてよ...。』
「やった♪」
飯田君は持っていた私の体を足から先にゆっくりと降ろしてくれた。
『ほ...』
思っていたより、地面は落ち着く。
飯田君は自分より、背の低い私に見えるようにか
顔を覗き込むとニコッと笑って言った。
「じゃあ早速、下に行こっか♪」
『そうだね...？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フォルティス(プロフ) - 純（仮）さん» ご指摘ありがとうございます!分かる範囲で修正させていただきました、これからもこの作品を楽しんでいただけると幸いです^ ^ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - あ、最初のほうだけですけど、、、 (2019年9月17日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - おもしろかったです！ただ、、、ほとんど名前が梓だったのですが、、、主人公の名前、あってますか？ (2019年9月17日 16時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - 葵さん» 楽しみにしていただき、光栄です(*´ω｀*)更新頑張ってキープしますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます(*´ω｀*)ご期待に添えるよう頑張っていきたいと思いますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フォルティス | 作成日時：2018年5月22日 18時
