秘密と真実 ページ38
マイペースだなぁ...。そう思っていると、リンタロウ君は口を開いた。
「困らないよ、寧ろそっちの方がありがたい」
『ふーん.....。』
少し静かな声で発した彼の言葉は、彼の唯一のフォローで恥ずかしかったのかもしれなかった。
だって、リンタロウ君の横顔は頬が少し赤らんでいたから...。
私もなんだか嬉しくなった。
そして本来の目的を思い出す。
『そういえば私に話があったんじゃなかったの？』
顔を背けていたリンタロウ君は背中をピクッとさせ、少ししたら、こちらを向いてくれた。
「そうだった♪ここじゃ何だし、場所を変えよっか♪」
リンタロウ君の提案に私は賛成して、なんとなく
植物室へ向かった。
「............」
『それで...何の話？』
恐る恐る聞いた私にリンタロウ君は、背を向けたまま、聞いたことのない低い声で聞いてきた。
「隠さないで、答えて...。Aちゃん、君本当は水無瀬 Aとは違う人間(別人)だよね？」
......っ！！？？何で...それを...誰にもバレるはずがないのに......
「Aちゃん正直に答えて、この件で僕はここであったこと聞いたことも誰にも何も言わない。
だから、教えてくれない？」
私は思って、聞いた。
『そんなこと、知ってどうするの？』
「..................」
リンタロウ君は思い詰めたような雰囲気だった。
『狼ゲームの参加資格がないやつがいるってメリーやウルフに言うの？』
「..................」
『正直あなたはどこまで私を知ってるの？
それだけでも教えてくれたら話しても、いい...かな...。』
思い張り詰めた空気の中、言葉が聞こえた。
「僕は死んだと報じられる前の水無瀬 Aを知ってる。」
そっか...知ってたんだ...。
「けど、そこで気付いた訳じゃない。
君が水無瀬 Aだと名乗り始めた高２年の夏。
その時から、おかしいとは思ってた。
歳上だったはずの本人が同い年に居て、誰もおかしいと言わなかったのは君が頼んだから...何だよね？」
え？リンタロウ君、君まさか......。
「そうだよね...？ 古都ちゃん......。」
っ！！？？何で！私のこと、知って？
......まさか......。
『森 リンタロウ君...？』
「......そうだよ、君と同じ小学校、高校って一緒だった。なのに、君はいつもどこかへ行ってしまうよね？」
『.........ごめんなさい。』
「...さぁ、古都ちゃんの番だ。どんな結末でもいい、それが真実なら僕はそれでいい。」
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フォルティス(プロフ) - 純（仮）さん» ご指摘ありがとうございます!分かる範囲で修正させていただきました、これからもこの作品を楽しんでいただけると幸いです^ ^ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - あ、最初のほうだけですけど、、、 (2019年9月17日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - おもしろかったです！ただ、、、ほとんど名前が梓だったのですが、、、主人公の名前、あってますか？ (2019年9月17日 16時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - 葵さん» 楽しみにしていただき、光栄です(*´ω｀*)更新頑張ってキープしますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます(*´ω｀*)ご期待に添えるよう頑張っていきたいと思いますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォルティス | 作成日時：2018年5月22日 18時
