過去と見殺し ページ28
振り払った飯田くんの手は呆気なく、でもその後にすぐ手が伸びてきて、私は飯田くんの胸の中に
閉じ込められた。
『ちょっと！！飯田くん！！』
「離さないよ、そんなに人が死ぬのを見たくないなら、僕が隠してあげる」
『.........』
そう。私は人が死んでいるところは、昔から駄目で、見てしまうと昔を思い出して発作のようなものが出てしまう。
それと同時に怖くなるんだ、私が間違ったから
その人が死んで...私が悪い。
私が間違っていなければ、死ぬことは無かったって。
『......こ、怖いよー...。...間違ったから...私のせいで...私のせいで......』
飯田くんは私を包み込み、耳元で私を励ましてくれた。
「大丈夫、Aちゃんのせいじゃない...Aちゃんは間違ってない。間違って人を殺した狼がいけないんだよ」
『でも...でも...』
「医者のくせに人を殺すなんてサイテーだな！
しかも関係のない奴まで殺そうとするなんて！」
「今回は医者のあなたにふさわしい処刑を用意しましたよ！」
サトルさんは縋るようにタケオさんに助けを求めた。
「お、おい！タケオさん！あんた警察だろ？
こいつを止めてくれよ！こんなの立派な犯罪行為だいろ？現行犯逮捕しろよ！」
「...。」
タケオさんは今の状況についていけないのか、声が聞こえなかった。
「おい！無視するなよ！警察だろ！......お前のせいだ...お前が嘘をつき続けて、俺の身代わりになっていれば良かったんだ！！！」
『......っ！！』
私は涙が溢れ出し、真っ暗な視界に飯田くんの背中であろう辺りのパーカーを掴んで。
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』
と繰り返した。
泣き崩れる私を前に、私の頭に誰かの手がのった。
優しくて暖かい。
「やめなよ、サトルさん。Aちゃんのせいにして自分が助かりたかっただけ、自分の犯行が見破られて八つ当たりしないでよ〜♪」
「もういいですね？それでは、処刑を開始します！」
次の瞬間、サトルさんの声が部屋中に響き渡った。
「やめろぉぉおおおおおお！！」
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フォルティス(プロフ) - 純（仮）さん» ご指摘ありがとうございます!分かる範囲で修正させていただきました、これからもこの作品を楽しんでいただけると幸いです^ ^ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - あ、最初のほうだけですけど、、、 (2019年9月17日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - おもしろかったです！ただ、、、ほとんど名前が梓だったのですが、、、主人公の名前、あってますか？ (2019年9月17日 16時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - 葵さん» 楽しみにしていただき、光栄です(*´ω｀*)更新頑張ってキープしますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます(*´ω｀*)ご期待に添えるよう頑張っていきたいと思いますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォルティス | 作成日時：2018年5月22日 18時
