変わった少女【狼ゲーム】【飯田リンタロウ】

森姉弟の関係と疑い ページ21

古都ちゃんは、記憶力がないから、まだ思い出せないんだろう？



それから僕は思い出して欲しい気持ちと、
隠す気持ちを複雑に持つと、段々と古都ちゃんと距離を縮めていった。



当時はジャーナリストや記者たちに追い詰められた僕たちは精神的に追い詰められ、ドン底に突き落とされていた。



そんな時、古都ちゃんは事件の事とは関係なく、僕らに優しく接してくれた。



古都ちゃんは僕の...... “大切な人” ......。



やっと、やっと会えたね...



君だけには死んで欲しくない......


密かに思った僕はウィッグを元に戻して、古都ちゃんの髪を撫でた。


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古都(水無瀬 A)side

『(......、、、誰？...優しく撫でてくれた人は...暖かくてどこか懐かしい手。
思い出せない、一体どこで......)』


パチっ、目が覚めたらそこは茶色い天上が見えた。


『(ここは...)』


私は辺りを見回すと、誰かの話し声とブカブカな
格好をしている影が映し出された。


視界が見えるようになると、そこはベットの上で
目の前には青いカーテンがかかっていた。


私がカーテンを開けようと、少し体を起こすと。
シャッと勢いよくカーテンが開き、目の前に飯田君やミサキちゃん、小宮さんが居た。


「あ、目が覚めたみたい♪どこか痛いところはない〜？」
「Aちゃん...良かった〜♪」

「私...寝てたの...？」

「...Aちゃん、正直に答えて。」
『？』


何をそんな真剣に......


「Aちゃんは狼...なの？」
「ち、違います...よね？」

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