彼は何者？ ―２ ページ11
飯田君は長いパーカーの中から手を操り、私の手を取り、下へ向かう。
『飯田君？』
「ん〜？なぁ〜に〜♪」
『歩くだけなのだから、手を繋がなくとも...』
「だ〜め、あとちょっと♪」
リビングの扉の前に着くと、飯田君は私の手を
離してくれて、なおかつ「レディーファースト♪」って先にリビングに入れてくれた。
「遅い」
「やっと来たのかよー」
「２人で何してたの？」
「内緒〜♪」
「怪しー...。」
『何もないから！』
話をあやふやにしようとする、飯田君を私が阻止。
「さぁ、みんな何を見つけたか報告してほしい。」
「下の階は出れそうなドアとか窓は全然なーし」
「キッチンの冷蔵庫には食料と水があったな...」
『２階の植物室には大きな水槽とソファー、植物
があって、出れそうな場所はなかった』
「私たちが探した２階も特に出れそうな場所はなかったんだけど...。
凶器になりそうなものや薬品を置いてる部屋があったんだよね...。
まるで私たちに使えと言ってるみたいに...。」
「・・・・・・・」
ふーん...じゃあ狼が持ち出さないように、見とかないとだね。
沈黙の末、３階の報告が行われた。
「３階も出れそうなところはなかったわ...。
ただ、学校の教室みたいな部屋があったんだけど...。
その部屋の黒板に「君たちは、本当の自分に気づいているか？」って書いてあったの」
「「本当の自分」？どういう意味だ...？」
「ここから出るヒントか何かかな♪」
「あ、あとこんなものが落ちてたんやけど...。」
落ちていたものは何枚もの紙で世に言う“カルテ”
という奴だ。
「これは...病院のカルテ？」
その言葉に反応した米森さんは紙を覗き込むと、
瞬時に慌てだした。
「これは...。私の病院のカルテじゃないか！」
「え？本当に？」
「なんで私のカルテがここに...。私の病院から盗んだって事か？」
「(そんな簡単にカルテ盗まれてていいの？
信頼なくすよ、その病院......。)」
「一体どうなってるんだ...」
「えっと、それに...。もう一つ変なことがあって...。
その部屋の机の上に花瓶が置いてあったんやけど...。その机だけめちゃくちゃに落書きとかされてて...。そこに変な寄せ書きが置いてあったの...。
ユウヤくんへ
ユウヤくんが死んでしまって、クラス全員とても悲しいです！今日はユウヤくんの死んだ記念パーティーをしたいと思います。
クラス一同より」
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フォルティス(プロフ) - 純（仮）さん» ご指摘ありがとうございます!分かる範囲で修正させていただきました、これからもこの作品を楽しんでいただけると幸いです^ ^ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - あ、最初のほうだけですけど、、、 (2019年9月17日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - おもしろかったです！ただ、、、ほとんど名前が梓だったのですが、、、主人公の名前、あってますか？ (2019年9月17日 16時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - 葵さん» 楽しみにしていただき、光栄です(*´ω｀*)更新頑張ってキープしますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
フォルティス(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます(*´ω｀*)ご期待に添えるよう頑張っていきたいと思いますね(//∇//) (2018年6月22日 18時) (レス) id: 9529d31184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォルティス | 作成日時：2018年5月22日 18時
