59 ページ11
・
「オンニはドアノックしたよ〜！
返事がないからちょっと心配して入ってきたら、すぅっごく集中してスマホ見てるから何事かと思った。
私の方がびっくりしたわよ。」
ちょっと拗ね気味のオンニは頬をこれでもかと大きく膨らませた。
綺麗にゆい上げられた髪の毛が、ゆらゆら揺れている。
えっ、私そんなに見ちゃってたの…。
『ご、ごめんなさいオンニ、全然気付かなかった…。』
「別に良いけどさぁ。
スイがそんなにスマホ見るなんて珍しいね？どうしたの？」
隣の椅子に座って、スマホを覗き込むオンニに画面を見せた。
『ジョングガからメッセージ来てて、返信しようとしてたところです。』
〈俺も今撮影中です！〉というメッセージと、撮影場所と思われるセットの写真。
料理をする企画なのか、何処かの厨房とたくさんの料理が置かれている。
「…わぁ、知らない間にそんなに仲良くなってたの。」
ちょっと驚いたような声に、ふふっと少し自慢げに笑ってみせた。
私も芸能界の友達ができたんですよ。
『はい、
あっ！ジョングガがお菓子と果物ありがとうございました！って言ってましたよ。』
「へ〜…。」
『すごく美味しかった〜ありがとう、
って、えっなんですか？？』
ジョングガからも伝えておいてください、と言われていたことを思い出して、パッとオンニの方を見た。
何だかすっごくニヤニヤしているから、それがやけに気になる。
「…ううん、何でもない。
ずっとやり取りしてるの？」
『？してますよ、何でか話が途切れなくて。』
「ふ〜ん、」
そう答える私に、ますます口角を上げた。
本当に何なんだろうこのオンニは。
まぁ、いつもよくわからないことを言う人ではあるから、そんなに気にしなくても良いか。
そう自己完結させてもう一度スマホに向き直る私を、オンニがまたニヤニヤしながら見ていた。らしい。
後から来たマネオンニが奇妙そうに眉をしかめてそう言っていたから、多分そうなのだろう。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 975人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
をーみん(プロフ) - MARIさん» コメントありがとうございます！更新遅くなって申し訳ございません…2人の可愛さが伝わればなぁと書いておりますので、そう言っていただけて嬉しいです！続々編でもよろしくお願いいたします。 (2021年8月22日 1時) (
レス) id: bfe74d0653 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - もー！めちゃくちゃキュンキュンしますー！2人とも可愛すぎてニヤニヤしちゃいます（笑）続き楽しみにしてます★ (2021年7月25日 9時) (レス) id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
をーみん(プロフ) - とうふねこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！キャラクターのイメージには私も頭を悩ませておりましたので、そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます！がんばります！ (2021年7月1日 5時) (レス) id: bfe74d0653 (このIDを非表示/違反報告)
とうふねこ - 一気読みしてしまいました！キャラクターもイメージしやすくてとても読みやすいです。更新されるのを待ちながらまた最初から読んできます！応援しております！ (2021年6月30日 23時) (レス) id: 01fab4d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
をーみん(プロフ) - りんさん» わ〜！初コメントですありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです、更新頑張ります！ (2021年5月16日 0時) (レス) id: bfe74d0653 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：をーみん | 作成日時：2021年5月11日 2時
