黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ50)

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「ん～！！」

もうフルーツもお菓子も全部美味しい。

今は体型管理を厳しくしなくていい時期だから、ついつい手が伸びてしまう。

『ふふっ、すっごい美味しそうに食べますね。』

そう言って、上品にまた一口大に切られたりんごを口に運ぶ。

前から思っていたけれど、SUIさんはいつでも所作が美しい。

ひとつひとつ細かなところまで洗練されているように見える。

そういうところも好きだ。

「あの、ずっと思ってたんですけど、敬語やめてタメ口で話してもらえませんか…？」

ヒョンたちに言われた。

「距離感を縮めるならまず敬語をやめてもらえ。」って。

それは確かにそうだと思い、絶対に今日お願いしようって意気込んできたのだ。
SUIさんにとって、俺は芸能界でも人生でも後輩に当たるわけだし。

『わ、わかっ、た？

慣れてないから、たまに敬語で話しちゃうかも…。』

困惑しながらも割とすんなり受け入れてくれた彼女に驚いて、そしてタメ口の良さに崩れ落ちそうになった。

すんでのところで止めたけれど。

「へへ、仲良くなれたみたいで、嬉しいです。」

ニヤニヤする顔は抑えられなかった。

思わずポロリと出てしまった本音を回収することもできない。
もういいや、と諦めた。

『私も嬉しい。』

照れたように笑う彼女に、またノックアウトである。

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有難いことにたくさんご馳走になって、話もたくさんした。

SUIさんのご両親は優しいけれど厳しくてマナーにうるさかった、とか、辛いものがすっごく好きとか。

あと、ARCANAのメンバーさんに俺と連絡先を交換したって話したら、大袈裟に驚かれたって。

それで仲良くなれたらいいねって、さっきの差し入れを持ってきてくださったらしい。

なんだか2人して照れくさくなって笑い合った。

なんて幸せな時間なんだろ、夢でもみてんのかな？って右足で左足を踏んでみると痛かったから、現実らしい。

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ここまで読んでいただきありがとうございます！
48話を使いやっと連絡先を交換し敬語が外れるまできました…。
続編の49話は完全に48話の続きです。少し区切りが悪いのですが、もう話数が限界なので続編に移行させていただきます。そちらでもよろしくお願いいたします。

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