黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ46)

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「えっあのスイオンニが男と2人で？！」

『ちょっとハウン、声大きすぎ！』

「あっ、ご、ごめん、」

ジョングクさんと会った翌日は、たまたまARCANAのご飯会の日だった。

今日は私が大好きな和食。

個室だからって声が大きすぎるマンネを叱ると、シュンと静かになる。

「でも確かに、あのスイがねぇ、」

『“あの”って、どういうことですかユナオンニ。』

まずは近況を共有しようという流れで昨日のことを話すと、他のオンニたちも大袈裟なくらい驚いている。

何だかいたたまれなくて、思わず拗ねたような口調になってしまった。

「だって、スイは今まで男の人が苦手なのかなってくらい避けてたじゃない？

それが1ヶ月ぶりにあったら仕事だからってBTSのジョングクと連絡先交換して、しかも2人で会ってたなんて。」

ジアンオンニは頭の中を整理するみたいに話している。

その後また、わぁ、なんて感動していた。

まぁ、確かにそうだけど。

『…その時はアイドルだったし、私が連絡先を交換しなくたってオンニたちが全部やってくれてたじゃないですか。

でも今はソロだから私しかいないし。』

グループで活動していた時は、リーダーのソアオンニか長女のユナオンニが他のグループとの交流の要になっていた。

それにジアンオンニは練習生時代から人脈が広くて色んな人と仲が良いし、ハウンもなんだかんだグループ外で友達を作るのがうまくて。

私はそういうのが得意ではなかったし、今はそんなことないけれど当時は日本人だからと避けられることも多かった。

何より私もこのメンバーがいれば良いと本気で思っていたから、無理に誰かと仲良くする事もなく、今も芸能界で友達と呼べる人はほとんどいない。

もちろん、連絡先を交換する事もあまりなかった。

もししても、文章のやり取りは小まめな方ではないし、基本続かないことが多い。

そのうち疎遠になっていくことがほとんどだった。

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