黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ38)

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オーディションに合格して主演が決まり、間も無くしてBTSさんとOSTを合作すると聞いた時は、あまりの偶然に驚いた。

私が芸能界に戻る決意をするきっかけをくれた人たち。

いつかまた共演できたらいいな、って思ってたんだけど、こんなにすぐにくるとは。

曲の打ち合わせのため会議室に行くと、もうすでに全員お揃いで、1年前に出会った時よりも少し大人びた雰囲気をされていた。

思わず気圧されそうになって足を踏ん張った。

ジョングクさん、前より筋肉ムキムキになってない？なんかでかい。

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監督さんが控室を出て行ったあと、彼らと軽い挨拶を終えて本格的に仕事の話になる。

『んー、可能であれば作曲のほうが良いです。

歌詞に外からの目線も入っていると面白いと思うんですけど、主演をさせていただくのでどうしても主観的になってしまう気がして。』

「わかりました。」

主演という目線で、そのキャラにどっぷりとハマって歌詞を書いてしまいそうだから、と彼らに任せて私は作曲をすることになった。

シュガさんが快く引き受けてくれたので安心した。

なんだかジョングクさんから凄く視線を感じた気がするけれど、気のせいだろう。

『デモが完成したらデータ送りますね！』

「じゃあうちのジョングクに送ってもらっていいですか？

今回作詞は彼中心でやってもらおうと思ってるので。」

シュガさんはなんてことないようにそう言った。

ん？マネージャーさんを通してってことかな？と思ってそう聞いてみたけれど違うらしい。

「あー、いや、直接やり取りしてもらった方がやりやすいんで、ジョングクの連絡先お渡ししときますね。」

…うん、確かにそうかも。

メンバー以外の誰かと一緒に曲を作ったことがなかったから、どういう風にやれば良いのかわからないけれど、誰かを通してやると上手く意図が伝わらなかったりもするし。

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