黄金マンネ奮闘記【JK】 (ページ33)

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2016年の大晦日に活動休止前最後のライブをして、私たちメンバーはもう何年ぶりかのゆったりとしたお正月を過ごした。

テレビやネットニュースでは私たちの今後について色んな予想が立てられていたし、実際同業の方からも何度も聞かれたけれど応えることはなかった。

だって本当に何も決まっていなかったから、こたえられることもなかったんだ。

芸能界に残るかすらも微妙なところだった。

JYPとの契約更新も特別に延長してもらっていた。

ただ、今後は自分を大切にして、気が赴くままに過ごしていこうと思った。

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取り敢えずメンバーはそれぞれ故郷に戻って、私も日本へ帰った。

私だとバレる可能性があったから、両親は空港まで迎えに行くと言ってくれたけれど断った。

そこから事務所の人が手配してくれたタクシーに乗って、家に向かった。

玄関先についてインターホンを鳴らすとすぐに扉が開いて、おかえりってたくさん抱きしめてくれた。

こんなに長期的に滞在するのは久しぶりだったけれど、母も父も私を豪勢なご飯とともに迎え入れてくれる。

心配をかけたくなくて話せなかった韓国での活動の話を両親にたくさん話した。

本当につらいことも幸せなこともいっぱいで、思い出して涙を流す私を、2人は「よく頑張ったね。」と優しく慰めてくれて。

「ここまでよく頑張ってきたなぁ。

父さんはAが世界で一番誇らしいよ。」

頭を撫でる父の大きな手と母の温かい手に、また涙を流す。

私が子役をしていた時も、韓国に行くと決めた時も、そしてグループの活動を休止すると決めた時も、いつだって私の意見を尊重して信じてくれていた。

この両親のもとに生まれて来れて良かったと、心の底から神様に感謝した。

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